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2021年ワダデミー賞

みなさん、こんにちは。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


2021年はいかがでしたでしょうか。
21年に私が観た映画の本数は119本と、近年の中では少なめでした。
ネットフリックスなどで観たい作品もありつつ、映画館で観たいという欲求が強く(家だと集中できないので)、そうなると本数が限られてきてしまう次第です。(道場にいる時間長い説も)
まあ、正直無理なく観られる範囲なので、自分としては快適な1年だったとも言えます。
もちろん何もなければ観たい映画は数多くありますが。
“浅草キッド”は未見なので、2022年に “No Way Home”とやり合ってもらいます。
“浅草キッド”はできれば映画館で観たいのですが、やってくれませんかね。

最近観た映画では、“レイジング・ファイア”が一押しです。
“イップ・マン”で一躍有名になり、“ジョン・ウィック”の出演も騒がれた、ドニーさんことドニー・イェンが主演のアクション映画でした。武術の洗礼された技とは違う、純粋な暴力が見応え抜群で、“ヒート”感満載の漢と漢のぶつかり合いは最高でした。
“孤狼の血 Level2”もそうでしたが、この時代の監督は“ヒート”大好きだなぁ。と国境を越える影響力の強さをまじまじと感じました。脈々と受け継がれる善と悪のボーダーラインの薄さは、“スパイダーマン”にも通ずるところがあり、「大いなる力には大いなる責任が伴う」というスタン・リーの思いを胸に“No Way Home”を待機している次第です。

さて、22年への思いもそこそこにして、21年のワダデミー賞の発表です。

「音楽賞」
“リスペクト リースル・トミー監督”

早速ノミネート作品以外の作品が出ました。仕方ありません。
“リスペクト”の少し前にアレサ・フランクリンのライブ映像である“アメイジンググレイス アラン・エリオット監督”を観たのですが、この時はすごいのだろうけど、何かがわからないという気持ちでいっぱいでそこまで入り込めませんでした。それもそのはずで、アレサ・フランクリンの人生の1つの集大成が“アメイジンググレイス”でのライブであり、いかにしてそこに辿り着いたのかという過程こそが大事だったからです。そのソウルの女王と呼ばれたアレサを、アレサ自身の指名で見事に演じ、歌いきったジェニファー・ハドソン。圧巻でした。天晴。


「午前10時で賞」
今年から始まりましたこの賞。
正直、どの映画も名作がゆえに再上映となっているので、選びようもないのですが、午前10時の映画祭を少しでも広める意味での賞とさせていただければと思います。
さて栄えある受賞作品は、

“マディソン郡の橋” クリント・イーストウッド監督“

です。これは解説不要でしょうか。イーストウッド作品に共通し流れる、迷いと葛藤をラブロマンスとして仕上げた1品。午前10時の映画祭に関しては、観ていない作品はとりあえずチャンスがあれば観ることをお勧めします。あまり期待していなかった“モスラ”も映像は昔の技術とはいえ、映画の哲学や作りがしっかりしており、十分に楽しめました。


「配信賞」
“サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~” ダリウス・マーダー監督 

アマプラで先行配信されていたので、ここに入れてしまいました。音楽賞でも作品賞でもないしなぁということで、ここに入れさせていただきます。
メタルバンドのドラマーがある日、難聴になったことで音楽から無理やり離され、新しい人生を歩む物語。実際に音が聞こえなくなっていく様を音で表現しており、「配信賞」にもかかわらず、音響の良い映画館で観てほしい作品。今年観た映画で最も心に残っており、事あるごとに想い返している映画でもあります。ある意味では僕もStillnessを求めて生きている人間の1人かもしれません。
(多分Calmの音楽を消すとStillnessになるのかなとか考えてます)


「アニメ賞」
“愛していると言っておくね” ウィル・マコーマック マイケル・ゴヴィア 監督“

ネットフリックス作品です。これは観ましょう。12分と短いので、未加入の方も加入してすぐ退会も可能ですし、他の映画観てからの退会でも良いと思います。


「アクション賞」
“ベイビーわるきゅーれ 阪本裕吾監督”

さてさてさてさて、盛り上がりまくっている1作です。ミニシアター系の作品で、ひっそりと上映されていた1本でしたが、いつの間にやらトーホーシネマズなど大型のハコでも上映されるようになり、気がつけばなんと続編も決定!
あの大好きな2人組が帰ってくると思うと楽しみで賞がありません。公開初日から事あるごとに宣伝しているので、観ていない方は少ない気もしますが、未見の方。
良かったら是非!
しょ~じき、主演賞も伊澤さんにあげたかったのですが、幅広い映画の宣伝という意味を込めて、主演賞は別の方にしました。
そんな主演賞はこちら!


「主演賞」
そんな紹介のされ方をすると、1段低く見られてしまいそうですが、役者として今年最も印象に残ったのは間違いなくこの方でしょう。

鈴木亮平 “孤狼の血 Level2 白石和彌監督” 

文句なし、圧倒的な存在感を日本映画界に知らしめた鈴木亮平さん。
暴力映画によってしか満たせない何かを、十二分に満たしていただきました。
何度も言いますが、“変態仮面”から大好きです。今度は嘘じゃないっす。
“変態仮面”も最高なので、偏見持たずにみんな観てください。お願いします。(僕に何か入るわけではないのですが)
僕は原作の漫画も買ってしまいました。

“孤狼の血 Level2” 白石和彌監督について書いたnote
https://note.com/superpan28/n/n7d85ad7c2806

「助演賞」
三浦透子 “ドライブ・マイ・カー 濱口竜介監督” 

“ドライブ・マイ・カー”はなかなか大きな賞を獲って話題になっているようです。
作品についてはあまり触れませんが、観たらドライバー役の三浦透子さんにみんなハマってしまうのではないかと思うくらい、魅力的な役でした。三浦透子さん繋がりで“スパゲティ・コード・ラブ”も観ましたが、また違う表情が見られて良かったです。“スパゲティ・コード・ラブ”の劇中歌を歌っており、不思議に思い調べたら、“天気の子”で流れた「祝祭」はなんと三浦透子さんが歌っておられました。。
来年以降も大注目な役者さんです。


「特別賞」
“オアシス ネブワース1996” ジェイク・スコット監督“

作品賞に行く前に、特別賞としてオアシスを入れないわけにもいかないので、特別賞としました。オアシスへの思いが強いので、観た瞬間に、作品賞決まりや!とも思いましたが、それも違う気がしたので、特別賞としました。最後のRock’n roll stars も最高の選曲でしたし、正直全体的にも最高だったのですが、思いとどまった形です。


「作品賞」
“少年の君 デレク・ツァン監督”

こちらもワダデミー読者には説明不要でしょうか。この映画を観てから秘密というものの重さを計りかねています。おそらくベストブックスでも触れるかと思いますが、柚月裕子著作の「最後の証人」でも、似た形で秘密を守る場面が出てきます。最近はなにかと話してしまった方が1人でかかえるよりも、よく回ることが多いように思っているのですが、だからこそ、何があっても語られることのない秘密の魅力にも惹かれつつあります。

“少年の君”については以下のリンクから読めます。
https://note.com/superpan28/n/nbfac08bd0735

以上、2021年ワダデミー賞でした。
2022年はwith great powerでみなさんに大いなる幸福が訪れることを祈ります。


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