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ポジション志向/タスク志向

「ポジション志向なのか、タスク志向なのか」
※画像は、こちらからお借りしました。当該画像への価値判断を表明する意図はありませんこの記事は、めちゃくちゃ勉強になった。ポジション志向(安倍晋三や小池百合子)とタスク志向(NZ首相ジャシンダ・アーダーン)を対概念として置くと、過去からずっと疑問だったことが腑に落ちた。

言葉に中身がないのは、ポジション志向だから
子どもの頃から、なんで政治家の言葉は中身がないんだろうと疑問だった。
議論をする上で絶対に使わないだろう婉曲表現ばかり。子どもですら、これで話が前進しないだろうということだけは分かっていた。
国会中継を一度でも観た方は同意いただけることかと思う。

ポジション志向は政治家だけでなく、日本人に多く見られる特徴ではないか
以前にも書いた「日本は『人間関係社会である』」を前提に進めると、人間関係社会だからこそ、日本人にとって常にその中のポジションでどの位置にあるか?が重要となる(「海外にその要素がない」のではなく、程度問題だが)。
そう考えると、
・「客」となると、やたら偉そう(⇔従業員になると、やたら平身低頭)
・家父長権が強い
・尊敬語・謙譲語など、人間関係によって規定される敬語表現が豊か
辺り、ポジション志向は政治の世界だけでなく、日本社会全体にまつわる話なのではないか。
※ただ、政治に関することの方がよりポジショントークに偏る気も。

ポジション志向は、閉塞の元凶か?
ポジション志向を再度思い出したのは、twitterを中心とする「右(保守)」VS「左(革新)」の不毛なディスりの応酬がきっかけだった。
・誰も、この国のアフターコロナの在り方を議論していない。
┗シングルイシューでの是/非に分かれているだけ
・マウント発言や足の引っ張り合いしかない。
が続いている。
ポジションを取った瞬間、皆さん思考停止している。いかに自身(が支持する側)の正当性を主張し、そしてそれ以上に対立勢力を貶めることにエネルギー・言葉が割かれている。

違うでしょう?
政治だろうがビジネスだろうが、重要なのは「よくすること」のみ。
政治なら、まずは「これからの日本はどうあるべきか?」のデザインをどんどん議論していきたい。シングルイシューが出てきたら、誰かがそれをより上位の問題に置き換えた議論へ導き・・・としていきたい。
そのためには、ポジショントークにどうケリをつけられるか?

どうしたらいいんだろう?と思うと大きすぎる壁を目前に気が遠くなると同時に、今の10代の方々を見ていると本当に勇気付けられる。何とかしたい。

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