マガジンのカバー画像

【小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット

71
第二回小説(連載中)
運営しているクリエイター

#音楽好き

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #67

「そう、その続き。イギーから新しいメッセージが届いたんだ、それを見て欲しくて」 僕はイギ…

すぱのば
5か月前

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #65.0

ミキオ君はキミオ君からビギーの件は聞いているらしく、僕たちがやろうとしていることを知って…

すぱのば
1年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #64.0

駅を降りてからぎこちない会話をいくつか交わして、家に着いた。妹は部活だし、母親は仕事だろ…

すぱのば
1年前
3

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #63.0

何が起きたのかしばらく飲み込めなくて、世界が静止したみたいに動きを止めてしまった。ドレラ…

すぱのば
1年前
1

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #62.1

いつの間にか眠っていて、そのまま朝になっていたらしい。 重たい身体を起こし、いつものよう…

すぱのば
1年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #61.0

「彼に気に入られたみたいですね。店の人間にもそんなことするの見たことがないです」 ビギー…

すぱのば
1年前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #60.0

「元気そう・・だよね?」 痩せたり太ったりとかもなく、毛並みというか、羽のツヤもよく、生命のエネルギーのようなものを感じられる。もちろんキバタンの健康状態の目安とかなんてわかっていないけれど。 「うん、大丈夫そうな気がする」 彼女は微笑みながら指でそっと鳥籠を撫でた。僕も鳥籠に近づき、様子を伺った。 「ビギー、元気そうだね。君を救うために今頑張ってるところなんだ、もう少しだけ待ってて」 僕が話しかけると、ビギーは左右の足を交互に動かし、体を揺らした。その姿はまるで踊っ

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #59.0

僕たちそれぞれ、短冊に書くことにして。何を書いたっけな」 思い出を辿りながら続ける。 「…

すぱのば
1年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #58.0

 午後の授業は現代社会からだった。テーマは科学技術の発達と生命で「生命の尊厳」についての…

すぱのば
1年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #56.0

席に座り、一通り準備を終えてから、スマートフォンを取り出し、データを移動させておいた昨夜…

すぱのば
2年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #55.0

自宅に戻り、少し遅めの夕食を済ませた。部屋に戻って、PCの電源を入れ、 デヴィッド・ボウイ…

すぱのば
2年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #54.0

ミキモト君に聞いてはいたものの、実際に見るまではやはり緊張する。ちゃんとビギーはいるだろ…

すぱのば
2年前
4

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #53.0

「さすがです、食井さん。私が見込んだだけあります。ありがとうございます」 気がつくと「Mo…

すぱのば
2年前
9

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #52.0

僕は食井さんの気が変わらないうちにと、ポケットからスマートフォンを取り出し、ビギーの動画をセットしてレジの前に置いた。今日のビギーの動画だ。 小さな画面からビギーの動画が流れ始める。食井さんは腕を組み黙って画面を覗いていた。 食井さんがもしビギーのことを知っているならば、これまでのいきさつを話すべきなのかもしれないが、どうやら知らないようだ。音楽好き、ロック好きだからって誰もがイギーのビギーのことを知っているわけじゃない。 ドレラが期待と不安を滲ませながら、食井さんの姿