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春を味わう〜大津つつじ園にて〜

熊本県北部には、つつじの名所がいくつかある。昔から大津のつつじは有名だが私は一度も訪れたことがなかった。ところが、先日桜の見所を教えてくれた友達が旦那さんの休みに合わせてそのつつじを見に行くと言う。そしてご夫婦2人では話も弾まないからと冗談を言い、私をドライブに誘ってくれた。

庭園の中には 美しい牡丹も咲いている

仕事を辞めてから車に乗るのは、父母の通院等がほとんどだった。昨年より、その役目もなくなった。時間帯によっては、自分が車の運転ができないこともあって昨年秋、車を手放した。今は遠出をする時は、公共交通機関とタクシーを使う
日々である。だからご夫婦からのお誘いは、ありがたくて、とてもうれしかったのだ。

以前の私だったら、お誘いがあっても遠慮したかもしれない。周りの方は、親切なのだが、自分でなんとなく壁を作っていた。また現実にはいないのだが、絶えず見えない敵に向かって反撃できるように仮面をつけ、鎧を着ていたような気がする。

私の育った時代は、何か目立つと「女のくせに」と言われた。また「女は泣けばそれで済むと思っている」とも言われた。
私は、男女とかは関係なく、その人自身だと前から思っていたが、「絶対に
悔しいことがあっても、人前では泣かない」と決めて、涙をこらえてきた。

ところが最近、自分が心から望んでいる事はなんだろうと考えるようになった。自分のことを大切にするようになって周りの人との関係が一変した。会う人、会う人がみんな優しく素敵な人なのだ。

みなさんのご好意をありがたく受け入れることによって、本当に毎日が楽しくなった。今日も青空の下で、大人の背丈ほどもある見事なつつじを見ながら、のどかな春を感じることができた。

ピンクや白のつつじは終わり、今は赤が見頃を迎えていた。




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