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楽しく働く!

苦行と思うより、積極的に楽しもう!

人材育成において、成長速度を上げるためには、仕事を楽しむことが極めて重要です。私がなぜ20年以上もマーケティングの仕事を続けてきたかというと、単純にそれが楽しいからです。マーケティングは常に変化し、新しいチャレンジが待ち受けていますが、その中で自分のアイデアや戦略を試し、成果を出すことが何よりも楽しい瞬間です。

現代のマーケティングは、継続的なPDCAサイクルで成り立っています。このプロセスは、螺旋階段のようなものです。日々の活動が地味に思えるかもしれませんが、少しずつ上に進んでいる実感があるからこそ、モチベーションを維持できるのです。もし論、このプロセスを苦行ととらえることも可能です。しかし、それを楽しみながら取り組むことで、モチベーションが維持され、成長スピードが加速します。

楽しい仕事に取り組むことで、新しいアイデアやアプローチを生み出すことができます。そして、それが成長の糧となり、自己のスキルや能力を飛躍的に向上させることにつながります。仕事を楽しむことは、成果を出すだけでなく、自己成長にも欠かせない要素なのです。
以下では、正しいかどうかはわかりませんが、私が普段心がけている方法をご参考に紹介します。

  • 組み合わせは無限大。新たな発見を楽しむ

  • 新しい課題を積極的に見つけてチャレンジする

  • 不満はためずに、言いたいことは正直に言う

  • そもそも100%楽しいなんてあり得ない。良い部分を積極的にみる

組み合わせは無限大。新たな発見を楽しむ

日々のPDCAを繰り返す業務が単純な作業であると捉えるかどうかは個々の見方によります。私は、マーケティングにおけるPDCAサイクルは、単純な作業ではなく、宝探しのような挑戦だと考えています。なぜなら、マーケティングにおける情報や選択肢はほぼ無限大であり、その中から最適なアプローチを見つけ出して、顧客や市場との関係性を構築していくことが必要だからです。

マーケティングの世界では、「誰に、何を、何時伝えるのか?」という3要素の組み合わせは無限に存在し、その多様性こそが魅力の一つです。競合他社の動向や市場の変化など、常に予期せぬ要素が影響を及ぼす中で、私たちは常に新たな発見や挑戦に向き合っています。PDCAサイクルは、実際には無限に広がる可能性から、小さな正解を見つけるプロセスなのです。

また、マーケティングが扱うのは、需要と供給のバランスで成り立つ市場であり、この市場の状況は完全にコントロールできない場合がほとんどです。そのため、常に状況の変化に対応しながら、柔軟にアプローチを調整していく必要があります。

つまり、マーケティングのPDCAは、一見すると同じことの繰り返しに見えるかもしれませんが、その背後には無限の可能性と試行錯誤があります。宝探しのような喜びや、新たな発見がある限り、私たちはこの挑戦を楽しむことができるのです。

新しい課題を積極的に見つけてチャレンジする

PDCAを宝探しになぞらえ、無限の可能性を広げると述べましたが、同じゲームをだけでは飽きてくることも在るかもしれません。そんな時は、新しいゲーム、つまり新たな課題が必要です。これを見つけ、積極的にチャレンジすることは、仕事を楽しむための重要な要素です。最も劇的な方法は、人事のローテーションでしょうが、この方法は2〜3年に1度しか使えません。より短いサイクルで新しい課題に取り組む方法も模索する必要があります。

例えば、広告運用では新しい媒体や広告メニューに挑戦することが考えられます。従来はテキストや静止画の広告を扱っていた場合、動画のクリエイティブを試してみることも良いでしょう。また、ターゲットユーザーを変えて新しい顧客層を獲得するテストも有効です。

CRMでは、新しいMAツールを導入したり、全く新しいシナリオをMAツールに追加することも可能です。これまでの手法に変わってLineやSMSを試してみることも良いでしょう。新たな課題を見つけることで、日々の業務に変化をもたらすことができます。これにより、PDCAのサイクルに変化をもたらし、新しい視点やアイディアを提供する刺激にもなります。もちろん、忍耐力も必要ですが、積極的に新しい課題を自ら作り出してみてはどうでしょう?

身の回りにあるマーケティングを勉強の素材とする

よく若い人や経験の浅いマーケターにどう勉強したらよいかと質問されることがあります。私はマーケティングの勉強に本を読むよりも、自分の身の回りにあるマーケティングを素材に、自分事化して考える方法をお勧めしています。例えば、我々は朝起きてから寝るまでに、どのくらいのマーケティングに触れているのでしょうか?100や200では一日にみる広告の数だけでも足りないと思います。では、そのうちいくつ夜寝るときに思い出せるでしょうか?1-2個思い出せたら良い方だと思います。

我々は日々、数えきれないほどのマーケティングに囲まれていますが、その多くは見過ごされたり忘れ去られたりしています。しかし、心に残る広告や影響を受けたマーケティングには、きっと何か理由があります。是非、その理由を掘り下げて考えてみてください。その理由を探ることで、マーケティングのメカニズムを理解し、自分のマーケティングに活かすことができます。

マーケティングを学ぶ際に、人間の側面を忘れずに考えることが重要です。データや技術だけでなく、なぜその広告が自分に響いたのかを考えることで、より深く理解できます。また、日常生活の中で広告やマーケティングに対する感覚を養うことも重要です。自分の周りにあるマーケティングを注意深く観察し、そこから学ぶことができます。

マーケティングには楽しみ方があります。日々の生活の中で、広告やマーケティングに対する自分の感覚を磨いてみてください。そうすることで、自分自身のマーケティングスキルを向上させるヒントが見つかるかもしれません。

不満はためずに、言いたいことは正直に言う

仕事を楽しくするためには、不満を貯め込まないことが重要だと考えています。仕事中に不満が生じるのは避けられないことですが、解決可能な不満や改善すべき点がある場合には、その対処法を考えることが大切です。ただし、不満を持ちすぎて何でも文句を言うのは好ましくないと思います。そのバランスは難しいですが、私は以下の2つの方法で不満を解消しています。

一つ目は、日常的に発生する小さな不満を小出しに解決する方法です。例えば、誰かの発言や失敗にイライラしたときなど、細かいサイクルでストレスを発散するようにしています。家に帰ってから奥さんと一緒に食事をしながら文句を言ったり、運動や趣味に没頭することでストレスを解消しています。個々の方法は人それぞれ異なると思いますが、自分に合ったやり方を見つけることが大切です。

二つ目は、解決可能な不満に積極的に提案をすることです。問題が解決できる可能性がある場合には、解決策を提案し、議論することが重要だと考えています。結果が完璧にならなくても、そのプロセスから学びが得られることもあります。

ただし、同僚や後輩との飲み会などで愚痴をこぼすやり方は個人的にはお勧めしません。永遠とネガティブな話をして、あまりストレスの解消にならないことが多い気がするからです。

仕事中のネガティブな要素を取り除く方法は、自分に合ったやり方を見つけることが大切です。その結果、仕事に対する前向きな姿勢が身につくかもしれません。

そもそも100%楽しいなんてあり得ない。良い部分を積極的にみる

仕事はつらいことやつまらないこともあるし、100%楽しいとは限らないというのが現実だと思います。自分の時間を会社に対して給与として売っている以上、理想論でモチベーションを上げることは難しいです。私は、そういった現実を受け入れることが重要だと考えています。組織論の授業で学んだモチベーションの理論からすると、それは衝撃的なことかもしれませんが、今ではその考え方が正しいと思っています。

では、そういった現実を受け入れた上で、どのように仕事に取り組むべきでしょうか?私は、100%楽しいという期待を捨てることだと考えています。自分の経験から言えば、責任が増え、部署の人数が増えるにつれて、つまらない仕事の割合は増えていく傾向があります。偉くなれば楽で楽しい仕事ができるというのは誤解だと思います。ただし、実際、私の経験では、つまらない時間が増えたとしても、少ない楽しいことから得られる喜びは大きなものになると思っています。その大きな楽しいことのために、多少のつまらないことに不満を持たないことが重要だと感じています。

この考え方で仕事に取り組めば、健全な仕事ができると思います。つまらないと感じる部分について文句を言い続けるのではなく、楽しいと感じる部分に焦点を当てることが大切です。それによって、ポジティブな姿勢で仕事に取り組むことができるのです。

自分なりの楽しく働く方法を見つける

「好きこそものの上手なれ」は必ずしも正しいとは限りませんが、楽しむことは上達のための大きな要素だと思っています。自分が楽しいと思える方法を見つけることは、仕事をより充実させるうえで非常に重要です。技術よりも考え方や心がけ、習慣の問題であることもあることの方が多いと思います。。自分で解決できることが多いですし、自分に合ったやり方を見つけることが大切です。私のやり方を参考にしてもらえると嬉しいですが、他にもたくさんの方法があると思います。人に相談したり、本を読んだりするのも良いですが、最終的には自分に合った方法を見つけることが大切です。


【この文章は以下の文章のライトバージョンです。より詳細な議論はこちらでご確認ください】


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