キース・ヘリング展 アートをストリートへ
先々週の記録。森アーツセンターギャラリーで開催されている「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」 へ行ってきました。実はこの日は朝から映画→美術館2つをはしごという強行スケジュールで、記録が追いつかず。
でも、どちらも素晴らしく活力をもらい、ユーモアと新しい刺激に溢れていたので記録しておく。
誰もが知るキース・ヘリング。どういう人かは知らなくても、このポップでキュートなモチーフをTシャツやステッカーなどこれまで一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
31歳という短い人生の中で、アート活動は10年ほど。その中で、膨大でエネルギッシュな作品を産み続けた彼の、駆け抜けるような作品をたっくさん浴びた。
シンプルでストレート。ポップでキュート。
好きなものだらけだった。自分の似顔絵の後ろに自分。赤と黄色。余白のバランス。ああもう大好きだよ!
「アートはみんなのもの」
キース・ヘリングの言葉。私もそう思う。富裕層のものってわけでは決してない。
アートを安売りするということではなく、どの人にもアートは身近にあったらよいと思う。
大学生の頃にこの言葉を知り、自分も対象なのだと嬉しくなった(全く富裕層ではなかったから)。わかりやすい、おおらかで、優しく、アート愛に溢れた言葉。
キース・ヘリングその人を表した言葉のようで大好き。
美術館を訪れるとき、私は時折キースの言葉を思い出す。
そうすると、あら不思議。
たくさんの人で賑わう土日祝日の混み合った美術館や、なかなか前に進まず鑑賞しづらい時など、まあまあみんなのものだから、と自分を宥めることができる。
こんなに見にきてもらってよかったね、と思う。
(まあ、空いてる分にはありがたいけれど)
この大きな作品は壁一面。カッコよかった。ここで音楽をかけてお酒を飲みながら踊りたい。コロナ前は小さいクラブに時折(本当に時折)音楽に身を委ねて楽しく踊っていたことを思い出した。がんになる前だから、もうだいぶ前のことに感じる。いつか、また行きたいな、と思わせてくれた作品。
自身もエイズに罹患し、予防啓発運動を行っていたキース。
80年代後半の時代を考えると、偏見や誤解も多いし、有効な治療も確立されていない中での啓発運動と療養生活。積極的に良いと言われる治療は試してみたという。生きることに前向きだった、と音声ガイドから流れた時、涙が出そうだった。
この展示の音声ガイドは磯村勇斗さん。思った以上によかった。
右はこの展示の後に見た「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という ...」のトートバッグ。ペラペラなのとこのブルーの色味(裏のプリントはホワイトでこれまた好み)が良い。
「私たちのエコロジー」の展示は時間の関係でとても駆け足で観たのだけれど、これも素晴らしかった。
キースのスウェットは他にもプリントや色違い、Tシャツにフーディーもあった。
おしゃれな若者たち(メンズ)が「これも欲しいな」「これカッコよくね?」と酔いながら楽しそうに鏡の前で服を当てたり、サイズを探していて楽しそうだった。
物販エリアが割と広めで見やすい印象だった。
悩みに悩んでこれも購入。ネオンカラーとチーズのようなピラミッドにUFO
が可愛らしい。早速、玄関扉の内側のディスプレイに仲間入り。
便箋はよく使うので、相手が少しでも笑顔になってくれたらいいな。
この日は九時代にムーミンの映画を観て、その後モーニング。ベルクのモーニングは久しぶりだった。ゆで卵はトッピング。美味しいベーコンを朝から食べるって幸せ。日曜日の朝はベルクも空いているんだなあと思った。
どうでもいい情報だけれど、私はこのポテトサラダにコーンをまぶしてフォークでちょっとずつ食べるのが好き。右手にフォーク、左手にパンで食べ進めるのが好き。表面ギザギザのチーズがこのプレート全体の良いアクセントだと思う。絶賛筋トレ中なのでゆで卵をトッピングしたら大正解だった。
ベルクのモーニングはコスパもよく美味しいので、ぜひおすすめしたい。
ヘッダーの写真の下はこんな感じになっていた。
美術展近くの案内。カフェとエレベーターの通常のデザインなのに、キースの看板の下にあるとなんだかアート。こういうの好き。
アートはみんなのもの。
私はファッションも同じ感覚。
最近古着を買うくらいだけど、いつでもファッションアンテナ張ってるし、
その日の装いは今日の私を鼓舞したり、励ましたり、リラックスさせてくれる。
きっと、アートもおんなじなんだろうな。