![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109651605/rectangle_large_type_2_13e42ed3831f0ac08cc8145376b5aeeb.jpg?width=800)
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)陸上競技
高校の陸上競技で、全国インターハイ出場を目指すとき、まず地区大会、次に都府県大会、そしてブロック大会(東海、近畿、九州など)を勝ち抜かないと出場できない、と以前書いた。
主にトラック競技の多くは、予選(と準決勝)のあと、決勝がおこなわれる。
各競技の決勝進出者は8名(リレーは8組)だ。
高校の陸上競技が厳しいと思うのは、都府県大会、ブロック大会において、決勝を走る8名(組)のうち、次の大会に進出できるのは上位6位までというところだ。
決勝を走っても結果が7位か8位なら、上位大会には進出できない。
だからゴールするまで気が抜けない。
そもそも決勝まで残る力のある選手たちだ。
ゴール付近までせめぎ合って、本当に最後はギリギリの差だ。100分の1のタイム差で明暗が分かれるのも珍しくない。
レース直後電光掲示板に順位が映し出されるが、6位と7位では大違いだ。
ゴール後、トラック上で涙する選手も多い。
なぜ2人落とすのだろう?
8人がそのまま上位大会進出だと、決勝戦の緊迫感がなくなるから?
参加人数が増えて上位大会が大変になるから?
その年、一緒に走るライバルの存在も大きい。
決勝6位までに入ることのみが重要だから、
極端だが、
ある年、100mの決勝レースで自分が10秒で走ったとしても、1位から6位までが9.99秒以内のタイムだったら、自分は7位で落ちてしまう。
ある年、100mの決勝レースで自分が20秒で走ったとしても、それが6位以内のタイムなら上位大会に進出できるのだ。
そこまで大きく差は開かないものの、それでも『去年なら出られたのに』
とか
『今年だから出られた』
というのもよくあることなのだ。
そしてそもそも。
それは地域によっても大きく違うのだ。
毎年激戦区ブロックといわれるのは近畿、東海、南関東大会なのだが。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109734396/picture_pc_fbefe2f3e7de0ac8a15992c25d35a2b2.png?width=800)
令和4年度都道府県別競技者人数
一番数が多い南関東ブロック参加者は15,806人
(千葉 東京 神奈川 山梨)
一番数が少ない四国ブロック参加者は3,048人
(徳島 香川 愛媛 高知)
単純に参加人数によって、
令和4年度は地域差が5倍もあったのだ。
数年前のインターハイのブロック大会。個人競技決勝で、高校3年生の長男は7位だった。
6位だったら全国大会。
その差は0.6秒だった。
陸上マガジンで、全ブロック大会の結果を見て、ブロックによっては6位以内に入れたタイムだったと知った。
何かの折にふと、それを本人に言ったら、
「他ブロックもだけど、去年、一昨年のブロック大会なら全国行けたんだけどなー」
と笑った。
やっぱり本人はそこまで調べちゃったのか。
地域差、年差がどうにもモヤモヤしたものだ。
ちなみに中学陸上には標準タイムというシステムがある。それが高校でも導入されるとよいなあと思うのだが。
そして今年。
3男が高校3年生。
「高校で辞める」
と本人が言っているので、私にとって陸上競技に取り組む息子が見られる最後の年だ。
ブロック大会、個人戦は決勝に残れなかった。
『走る姿を見られるのは今週で最後か』
と思いながら観たリレーで。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109610494/picture_pc_ff0985996cee136988fe413eb47eebd7.png?width=800)
北海道に行けることになった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?