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アニメ『進撃の巨人』最終話を観て

倫理や道徳の授業で使ってほしい📖


進撃の巨人。
私がこのタイトルを初めて聞いたのは小学六年生の時の給食の時間での会話だった。当時は、厨二病チックなバトルアニメと決めつけていて作品に目を通すことはなかった。しかし、グロ×アクションという当時は少し物珍しいトピックに若干の興味を持ち、中学生になって初めて作品を観た。
初めは、「案の定ただのバトルアニメか、、」としか思っていなかった。しかし、その後ストーリーが進展するにつれ、まるで雷槍で撃たれたかのような衝撃を受けることになる。⚡

個人的衝撃展開💐 ( 一部 )
① 巨人の正体は人間
② 主人公が巨人だったこと
③ ライナーらが巨人だったこと
④ ジークがしゃべったシーン
⑤ 壁が巨人でできていたこと etc,

正直、キリがないほどの仕掛けや伏線が張り巡らされていて、こんなにも視聴者が翻弄される作品は類を見ないのではとまで思った。

©進撃の巨人製作委員会


それに加えて、私が何よりも魅力を感じた点は "風刺的なシナリオ展開"だ🖊

FINAlシーズンにつれて、誰が正しくて誰が悪いという事実はなく、お互いの正義を振りかざした中で軋轢が生まれていることを風刺する描写が多々あった。特にガビがサシャを殺したシーンは無知であることの” 恐ろしさや愚かさ “を示しているように感じた。

また、エルディア人への人種差別の背景設定など決してフィクションとしてはとらえきれないメッセージ性を感じ取れる。 

©諫山創



人間は無知であり争いを絶やさない人種。戦争が終わっても長い歴史は同じことを繰り返す。ただその中には、選択肢次第で回避できる可能性もある。

最終話では、人類史の本質を提起された感覚に陥るほど強く心をうたれた。
うまく表現はできないが、諌山さんの作品展開には、ハッピーエンド的なフィクションではなく風刺的なフィクションを重視されている印象を受けた。
というのも、最終話のエレンが埋葬された以降の描写において、世界は発展しつつも9.11を彷彿させる描写をきっかけにまた戦争がはじまった。
普通のアニメであれば、エレンの行動をきっかけに争いはなくなり平和になった設定で完結しそうなところを、徹底した作品コンセプトをもとに人間の本質を皮肉にも風刺されていてすごくよかった。

少年が犬を連れて木に入っていく描写も、伏線回収されており「時代は繰り返す」ことのみならず、ユミルの時とは異なり犬と共に歩いている点から「選択の余地」という違いを感じることができた。

©進撃の巨人製作委員会
©諫山創


大好きな作品ではあるが、その重すぎるストーリーがゆえに私はあまりアニメを周回できていない。時間をかけながらも、この世界的名作をゆっくりとかみしめていきたいと思う。何よりもこの作品に出会えたことに感謝したい💐

諫山先生本当にお疲れ様でした!🕊

#進撃の巨人 #諫山創 #倫理 #戦争 #アニメ #漫画 #教育 #梶裕貴

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