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小説 ショートショート ストーリー

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全話無料。 拙著新作過去作他ショートショートを集めます。手直しせずそのまま掲載しています。拙著は下手な物語があるかもです。ご了承いただければ幸いです。 ショートショートならご自… もっと読む
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記事一覧

独り言ショートショート 春色🌸トレイン

昔昔、転校生に告られたことがある。 彼女は良く転校している娘で…最初優しくしていたら告ら…

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前段『はみだし小刀術』 一振

小文太は大工だった。過去形なのはやめてしまったからである。 彼は元々大工頭の家に生まれた…

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第三夜 上京物語/シャ乱Q

『おっす、来ちゃった。』(´>∀<`)ゝ 薄扉を開けると【俺の実家に寄生していた女(ヤツ)】が…

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(改造新作) プリンセスプリンセス/Diamond

『なんなんだよ!ゲームばっかりしやがって…とんでもないやつだな、天才だな!』 『やっぱそ…

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(改新作ショートショート) 恋/星野源

『お兄ちゃん、どうすればいいんよ?』 『ね、にいにいどうすんのよ!』 『いいから黙れ。電…

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僕が2度逮捕されかけた話 Love somebady/織田裕二(踊る大捜査線より)

その日はよく晴れた日だった。 息子はまだ幼く5歳ぐらいだった。 妻は約4歳下の娘の世話に忙殺…

(新作ショートショート) ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー

音楽に弱い。洋楽などさっぱりである。 子供というものは親の弱点を突いてくるものらしい。特に聞きかじった精神学に寄ると、 男子の子供の場合、父親は乗り越えなければならない壁らしく、成長期で青年になろうとしている息子とは微妙な空気感の中にある。 そういえば…と自らの亡父へと思いを馳せたりする時が多くなった。 昭和は男とは…と問うた時代だった。 父もご多分にもれず男はこうあらねばと、自らに課していた節があった。 精神力が皆無な私はよく酔っ払った父に叱られたものだ。曰く、男の癖に泣

小説 (過去作プラス)ショートショート 愛をこめて花束を

匂いをひどく気にしている。 どの読み物をみても娘持ちが「お父さんは臭いからいや。」と娘に…

小説 (過去作プラス)ショートショート 猫

15年ぐらい前からある猫を飼っていた。 元々は母の姉同然の付き合いをしていた方が飼っていた…

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小説 (新作)ショートショート お料理行進曲

子供の頃、母親の作るコロッケが大好きだった。 父親の転勤で北海道から、 家族で静岡市の団…

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小説 (新作)ショートショート セロリ

彼が産まれる前、私は産院で妻に言った。 「たぶん信じられないくらい 可愛いのが産まれる頑張…

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小説 (新作)ショートショート ひだまりの詩

私は学校というものに事件なくマトモに行けた事が一度もない。 それは幼稚園からもう始まった…

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小説 (新作)ショートショート めざせポケモンマスター

「お母さん、友達がたくさん欲しいの。」 夕食の唐揚げで一杯やっていると小2だった娘が言い…

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小説 (過去作修正版)ショートショート ファイト

当時私は大学生で学校が終わると小さな古書店でバイトしていた。ガラス扉もガタピシなるような古ぼけた小さな古書店で店員は私、一人だった。 社長は何店か他に古物店を持っており、店番をもう一人の昼番のスタッフやアキアキシフトの休日主婦スタッフと交代で行っていた。 その日も夕方の街を原付バイクで通勤し、昼番スタッフと交代する。店の前は公園になっており、調度うず高く本が積まれた販売カウンターのパイプ椅子に腰掛けると、汚れたガラス、全面ガラス越しの向こうに前の細長い公園のベンチのひとつが