NMB48・山本彩卒業に寄せて

ＮＭＢ48の絶対エース、山本彩さんが４日の劇場公演を最後に卒業した。自分は残念ながら劇場公演の抽選に外れたが（300倍以上だったという）、10月27日の卒業コンサート（万博記念公園）には参加できた。
当日は雨の予報もあったが、お昼前には晴れてきた。そういえば最初にＮＭＢをみた、2013年４月、｢てっぺんとったんで！｣発売記念イベント（よみうりランド）のときも似たような天気だったなあ。
安定の後方席だったが、その場にいられただけで幸せだ。サヤカソニックと銘打った野外フェスのようなイベント。自分の周辺では最初のミックス（掛け声）もあまり盛り上がらない。普段はあまりＮＭＢのコンサートに来ない人も多かったようだ。

コンサートはNMＢの一期生がほぼ勢ぞろい、さやみるきー復活など胸熱なシーンが満載。「結晶」「星空のキャラバン」といった自分の好きな曲がたくさん聞けて大満足の楽しい卒業コンサートだった。「さやか、ささやか、さよならさやか」。涙もなく、明るく笑いながら次の活躍の舞台へと旅立っていった。こちらも幸せな気分のまま。

楽しい時間はあっという間。すっかり肌寒くなった。モノレール万博記念公園の駅までぞろぞろと歩きながら、いろんなことを思い出す。
歌っているときの真剣な表情と、笑顔のギャップにやられた。数年前からソロでの活動も増え、その歌声を聴く機会が格段に増え、毎日が幸せだった。
握手会のチケットは競争倍率が高く、なかなか取れなかった。いざ取れてもものすごい行列が待ち受けていた。１時間待って10秒足らずの握手でも「また行きたい」と思った。ちゃんと目を見て話してくれて表情や言葉から、彼女のやさしさや誠実さが伝わってきた。
最後のＡＫＢ総選挙出馬となった16年の新潟市の開票イベント。４位に終わったときのスピーチで、「選挙に出るかどうかためらっていました。私が出馬することで応援してくれているみなさんの負担になってしまうのではないかな、ということが頭をよぎりました」と話した。場内から「そんなことないよー」と声が飛ぶ。
同じ年の大晦日の紅白歌合戦も思い出深い。視聴者投票で１位に選ばれたときに一人家で年越しそばを食べながら号泣。友人からのおめでとうメールに泣きながら返信していた。

17年11月22日の大阪でのソロのライブ最終日。オリックスホールでライブを満喫した翌朝に新幹線で幕張メッセへ。写メ会で再び会えたときは感動モノだった。会社の出張をくっつけていったので、自分はスーツ姿のまま。この写メ会でとった貴重な２ショット写真は宝物だ。

いつの間にか会社の机の上がイベントのたびに買っていた、さや姉の写真やグッズで占領されていた。
さや姉の卒業は自分にとってもひとつの区切りとなった。さや姉グッズで埋まっていた会社の机も整理しなければ。

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