見出し画像

石川県が大好き② 「成人の日」と「のとじま水族館」

能登半島のみなさま、ますます寒さが厳しくて、本当に苦しい状況だと思います。少しでも早く状況がよくなりますように。
まずは、ふるさと納税で応援します。

90年代、当時は1月15日が成人の日。20歳のわたしは、「のとじま水族館」でお魚を見て過ごしていました。

このたびの地震で当面閉館とのことですが、ダイバーさんもお客さんも冷静な対応をされたようで、きっと復旧開園までご苦労がたくさんあることと思いますが、早く明るい春が訪れますように。

太平洋側で育ったわたしにとって、石川県での生活は、スーパーで売っている食材から違う!というのがとても新鮮でした。
魚、お麩、お味噌、かぶら寿司や大根寿司。今でも好物です。

貧乏大学生でも、美味しいものにありつける機会はたくさんありました。
特に冬の魚「ブリ」
コゾクラ、フクラギ、イナダ、ワラサっていいましたっけ。
近江町市場の食堂ではコゾクラの焼き魚定食をよく食べ、バイト先のカメリアイン雪椿さんでは、毎日のように甘エビやフクラギのお刺身など美味しい賄いをいただいていました。

90年代当時の「のとじま水族館」は今よりもひっそりとしていて、初めて訪れたときの印象は「美味しそうな魚がいっぱい!」
当時のいちばんのお気に入りはダンゴウオの赤ちゃんでした。

どうして、自分の成人の日に、わざわざ「のとじま水族館」に行くことにしたのかは覚えていませんが、大学在学中に2010年ごろにもう1回…ということで、なんだか惹かれてしまう場所のようです。

件の「成人式」は、祝ってもらう理由が全く見いだせないという理由で、帰省せず、「大学2年生のこんな中途半端なガキになんのお祝い?」と、取り付く島もない生意気な娘で、「振袖作ろうか?」と言われても、
「いらない」と言って、20歳の記念写真すら撮りませんでした。

現在では成人年齢は18歳ですから、20歳で成人の日を祝うことに、なおさら必然性がなくなってしまいましたね(笑)

でも今ならわかります。
新成人の自覚うんぬんは建前で、むしろ
ここまで頑張って育ててきた、親への御褒美の日。
いっぱしの姿に着飾った子の姿に満足したい。

当時もう茶道を習っていたわたしは
「振袖は無駄だから、卒業までに一つ紋の色無地を作ってほしい」とお願いしました。

茶会は白ブラウスと紺のスカートと決まっていた質素な大学茶道部も
卒業茶会だけは、着物でという慣例があり、本格的な茶室で着物を着て送り出されていく先輩たちの姿に憧れていました。

母が用意してくれたのは渋いブルーグレーの地紋のある色無地。
紋は染め抜きではなくピンクの縫い紋(格は下がるけど、縫い変えたり、染め変えたりきるようにという配慮。変えてませんが。)
若いうちは帯や小物で華やかにして、ずっと着られるようにと
現実的な娘の要望に沿った誂えで、帯を変えて今でも大切に着ています。

卒業茶会は西田家茶室玉泉園でしたか、中村美術館のお茶室でしたか。金沢市内の由緒あるお茶室の露地のお掃除の仕方から体験させていただいたのは本当にかけがえのないことでした。

今回の地震では、帰省中の親孝行な娘さんや息子さんが被災したというニュースを見て胸が詰まりました。

お世話になった石川県です。ふるさと納税と、能登の特産品の購入などで応援していきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?