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デメリットを知る事は、自分の許容範囲を知る事


先日、興味深い動画を発見しました。



とある岡山県内の街への移住者が急増。その理由は、「あえてデメリットを伝える事」だそう。


担当者の方も、元々県外から移住して来られたようで、移住を検討している方にとっては心強いと思います。


パターンA:失敗したくないからメリットを探す



今年に入って、移住失敗というキーワードをちらほら見かけるようになりました。


  • 移住前と移住後では話が違う

  • 思っていたのと違った(悪い意味で)

  • 話が通じない


自身の経験を、「失敗」と認識する過程には、

  • 失望

  • 自分の予想通りではなかった

  • 怒り


といった感情が少なからずあると思います。

これは、移住に限らず


・結婚
・転職

など他のライフイベントにも共通する事だと思いますが、


「失敗したくない」
「どうせ挑戦するなら幸せになりたい」

これは、

パターンA:失敗したくないからメリットを探す


だと思います。


幸せになりたい=嫌な思いをしたくない、と思ってパターンAで考え、このようなライフイベントで大きな決断をしてしまいますが…実は私たちって、普段はこれと逆のことをしているんです。


パターンB:失敗しても良いためにデメリットを探している



例えば、ドライヤーが壊れて、新しい商品を探している時。
商品Cと、Cより値段が高い商品Dが気になるとします。

「これどっちも気になるなあ。安いのはCだけどDの方が機能はちょっと良いし、デザインも良い。でも2000円も多く出す価値はあるかなあ。」


さて、これから皆さんならどうしますか?


おそらく、多くの方が口コミを見ると思うんです。


  • 平均評価☆いくつ

  • ☆5つの評価を見る→自分が思っていた以上に良さそう!

  • ☆少なめ評価→○○が悪いらしいけど自分の許容範囲


この3つの条件が揃ったら、自分だったら2000円高くても商品Dを買います。


そして、もし商品Dが思いのほか良くなかったとしても、ショックは小さいですし、「また買い直せば良いか。」「まあ使えるだけ使おう。」と、とても大きな失敗にはなりません。



始めから、☆少なめ評価(デメリット)を把握しておけば、例えメリットは自分の予想以下、「これは失敗!」と思っても、ダメージは小さいでしょう。
これは、


パターンB:失敗しても良いためにデメリットを探している


と言えます。


逆に、デメリット(許容範囲)を把握せず、メリットが予想以下だった時の失望は大きいです。



これって不思議です。
何が不思議かというと、


・人生が激変するかもしれないライフイベント→メリット(期待を抱きやすい)を多く探し、失敗すれば大ショック

・買って失敗したとしても人生は激変しない事→デメリット(自分の許容範囲)を入念に調べています。


普通だったら、ライフイベントの決定こそ、パターンBの考え方が良いような感じはします。




結論:パターンBはウェルビーイングにつがなるかも



今回は商品購入の例を出しましたが、動画の様な移住、結婚や転職など、自分の中で「人生を変えるかもしれない出来事」を決断する時には、パターンBを意識すると良いのかもしれません。


そうすれば、メリットが自分の予想以上に小さかった時…必要以上に落ち込まなくて済みます。


また、最近は、成功する!幸せになる!と意気込むことが、後々自分を苦しめる事もあるのではないかとも感じています(昔の私もそうでした)


幸せは、なるものでもなく、目指すものでもなく、ふと感じる事が、一番副作用が少ない気がします。



幸せを目指すよりも、もし失敗しても、自分はまた前に進めるかを個人で考える事が大事だと思います。
そして、個人に限らず、そんな失敗を許容できる社会に近づけたら良いですよね。
  


日頃から、失敗しても自分も周りも許せるように、自分の許容範囲(想定されるデメリット)を把握しておくことが、ウェルビーイングの促進につながると思います。



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