生活保護男のよくわかんない日記 185

実は昨日から出かける予定があった
ハロワに行くつもりだった
昼前に最寄り駅につくと
地図アプリを立ち上げて歩き出す
暑い。熱中症になりそうだ
俺はかなり気持ちの乱高下が激しい
地雷系ファッションの女を見て面白い!と
思う時もあれば
死ね。くたばれと思う今日のような日もある

しかし久しぶりすぎて道を覚えていない
五、六分歩いても一向にたどり着く気配がないし
なんなら離れているような気がする
これは違うなと判断し駅前に戻る
方向音痴にはたとえアプリが
あったとしても迷うものは迷う

何気なく警備員に聞いたら
知らないからあっちの交番にいけと
軽くあしらわれ
交番に行くとおじいちゃんの警察官に
南と北どっちもある
南の方が近い、前はなかった
北より小さいというヒントを元に
以前言った北であると判断する

途中昼前にも関わらず
女子高生の下校軍団に遭遇して
イライラを必死で我慢
あぁ鶏冠にくるぜマジで

ようやくハロワにたどり着くと
俺のデータが残っていないので
もう一度書き直さないといけないという
面倒くさい

しかし職業相談なんて失業保険のための
実績作り以外で初めて来た気がする
しぼらく待つとパジャマみたいな服に
青色ネイルの若い柳原可奈子みたいな女が担当だった
やだなぁとは思ったが仕方ない
紙に記入していない項目をばんばん聞いてくる
三年前に働いていた工場での
ピッキング作業をベースに求人を探していく
あ、月12万くらいを週二日の四時間くらいで
稼ぎたいのでお願いします
パソコンで検索をかけて
適当に出力した求人の紙を受け取る
あと運輸とかも興味あるかもー?
みたいなことをいうとそれは
別のコーナーに行ってくれと言われる
とりあえず応募する企業が決まったら
また来てくれと終始塩対応

で、その足で就職支援コーナーに行くと
今度はお兄さんが対応してくれた
建設とか、警備とか、運輸とかは
専門のコーナーが作られるくらいには
人材不足。つまりは不人気らしい
警備の勤務体系とか
運輸の免許の有る無しによる待遇の違いとか
それに月12万を稼ぐ厳しさを
懇切丁寧に教えてくれた
なんとなくは把握していたけど
やっぱり週三だろうが週四だろうが
総合的な時間は変わらないということ
前提である月12万を
見直さないといけないということ
厳しい。この一言に尽きる

たった12万と言う人間も
いるかもしれないけど
俺にとっては絶望的な数字だ

話しが終わった後は
自主的に職業訓練のコーナーに行った
担当はおばちゃん
別にやりたいことも受けたいものをない
ただ、手に職をつけたい
在宅勤務がしたいとか
舐めたことを言ったら
プログラマーの訓練もあると資料を
ぱらぱらと読んで説明してくれる
だが結局やりたいことを把握するために
駅前の別の若者向けのハローワークに行けという
食べ物をもとから
水の入ったボトルがもうなくなってしまった
暑いし喉乾いたしお腹すいたなー

かなり帰りたかったけど
向かうことにする
疲れたなー

待たされること数分
今度は若いねーちゃんが担当
顔はどいつも見ないように
いつも首から下をみている
そうすると胸が視界に飛び込んできて大変に困る
困るというか不快というか
こんなものに魅了される自分が
酷く情けなくて負けた気がする
マスクも悪い
こんなもんどんなやつだって美人になる
そりゃそうだ。顔の半分隠れていれば
後は上だけ整えればいいんだから

言うことはおんなじ
月12万稼ぎたい
今までの職歴
働けない理由などなど
わざわざこっちに来てくれたけど
それならまたさっきのハロワで
障害者雇用を紹介してもらったほうが
良いという結論を出される
こいつが一番こっちの事情に
踏み込んできたのは意外だった

でも確認のために手帳が必要だという
持ってきていないのは
さっき鞄の中身を見て把握済みだったので
部屋に戻った
いやあったとして行ったかどうかは
かなり微妙

というか障害者雇用だとしても
必要な労働時間の条件は当然変わらない
いやむしろ悪くなる
20万から30万の求人もあったと言っていたけど
そんなもん一部の発達障害エリートだけだ
俺のようななんにも出来ない無能には
一切無縁の話だ
多くを求められない以上
時給が低いのは必然だ

いや疲れた5時間以上歩き回ったし
空腹と喉の乾きで
コンビニや外食の魔力に必死に抗った
今日くらいとか
頑張った自分へのご褒美ー☆なんてものは
意思の強い人間だから出来ることであって
一度金を使ったが最後
歯止めなんて効かなくなるのは
自分が一番よくわかっている
そのわりには定期的にお菓子は買う
やっぱり自分に甘い

というかなんの意味もなかった
結局事業所を利用して
障害者雇用枠で働くという
当初の目的に戻っただけだ

そんな感じだ

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