生活保護男のよくわかんない日記 166

今日は病院の日だった
面倒くさい
この前の経験から
あえて眼鏡を外してみる
視界が完全にボヤケて
文字は言わずもがな
人の顔もモザイクみたいになっている
確かに見えないが
動いている人の塊は認識出来るので
避けられないということはない
これが案外悪くない
後はさらに俯き気味で視線を外す
完璧だ。完璧な作戦だ
あれ、眼鏡外さなくてもよくない?
と思ったがまぁいいんじゃなかろうか
念には念を押しておく
視力は小学生の頃からずーっと悪かったが
初めてにして唯一メリットを感じた瞬間だった

病院では待ちながら教習所のコースを
見る。さよなら通信量
精神科医には頭の中で
色々とこいつに言いたいことを
ずっとシュミレートしている
働け働けと言うが
そもそも俺が生活保護を受けた理由を覚えているかとか
バイクで通院出来るようにしてくれ
みたいなことを喋るイメージを
何度もするもどうせ無意味だなという結論に至る
俺はいつでも内弁慶だ

結局面と向かって話すことは
事業所のこと
作業センターでのこと
(説得力を持たせるために
元気の話しなんてしてみる)
就職に向けての前向きな発言
それだけだ

(働く意思のなかった)以前と比べて
発言が大人になったと言うが
単に嘘がバレないように饒舌になっただけだ
あっちはこっちが嘘をつくのを
下手だと思っているようだけど
俺は保身のためならいくらでも嘘をつく
働くデメリットが
働かないメリットに
勝てるなら話しは別だけど

今後。生活保護制度自体が
なくなるということは
流石にないだろうけど
今のまま少子高齢化が改善されなければ
なんやかんやで(わかんないけど)
保護費が減らされて
今のような生活が送れずに
働いた方がマシだと思うほどに
困窮する可能性は充分にあるし

散々やれやれと言われているが
現物支給になる可能性だってゼロではない
むしろ最初から現物支給とかだったら
働いていたのに
俺が怠け者になったのは
生活保護制度のせいだ
そうに違いない()

施設長から相変わらず電話がかかってくる
優しい声で大丈夫か?心配だと言われると
物凄い不快になる
気っ色が悪い

そんな感じだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?