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舞って紅

桜 花びら 舞い落ちた 氷雨こおりあめ
春だというのに 光さえ 遮るように

凍えたように 震えてる 小さな手
ほんのりと 赤い指先

 春風待ちて だのに 雨に散る
 桜花さくらばなのように
 きっとなるのね この幼い若葉
 そして 私も

貴方を待って 傘の中 白い息
しるしがあるのよ 私には解るの お終いの

 秋になれば 心の中も
 きっと 変わってしまうから
 どうせ 散るなら、貴方の手で
 その手で 手折たおって・・・

桜の中 花冷えの 貴方の大きな掌に
いだかれたのも 束の間の 
私の幼い病葉わくらば 

てのひら・・・

貴方は きっと 待ってくれない
私も 舞って紅

 秋になれば 悲しいね
 秋を待ちて 切ないね
 解りもせず 気づきもせぬ
 冷えた指先 包むだけの腕 一時の

秋になれば 風に乗り
紅葉もみぢ 紅挿べにさし 片恋し
ってくれない 病葉の
散って紅 乱れ落つ

てのひら・・・


みとぎやのうた 第二弾 「舞って紅」(まってくれない)

お読み頂きまして、ありがとうございます。
今回は、みとぎやの唄、第二弾「舞って紅」をお送りしました。
「舞って紅」の題名は、小説よりも、実は、この歌の方が先です。
御覧になって頂くと解りますが、小説の内容とは、かけ離れています。
一応、この歌では「舞って紅」と「待ってくれない」が掛け言葉になっていますね。その実、小説の題名に取り上げたのは、別の意味があります。
この曲は、実は、みとぎやが高校生の頃、作った曲です。
なんというのか、今では、逆に作れないかもしれないですね。
結構、複雑なんですよね。桜を見ながら、秋の別れを思うという。
前回の「CHOOSE ME」も、そうなのですが、まだ若い主人公が
年上の人に憧れて、みたいな図式ですね。
これも、メロディーがある歌の歌詞です。

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