見出し画像

特打1をレビュー


今回は富士通PCでプレイ

○ゲーム情報

  • ゲームハード PC

  • 値段 4800円

  • ジャンル 学習

○ゲームの登場人物

  • さすらいのガンマン 今作の主人公。顔は影で隠れているが声が男性なので、男性なのは分かるが、それ以外の素性は不明。名前も名乗らないので、本項ではさすらいのガンマンで通す。砂漠を歩いていたら、荒廃した街に一つだけ残っていた酒場に行き着き、入ると血の気の多い男たちと美女が待ち構えていて、それで彼の物語が始まる

  • 酒場の親父 白い髭を蓄えた大柄な親父。ゲームのチュートリアルや案内をしてくれる。

  • シンディ このゲームの紅一点。酒場の親父と並んで案内をしてくれる助手的な女性で、案内や褒めるときにちょこちょこ出てくる。歌手で、彼女の歌に合わせてタイピングするという極悪難易度を誇るので、真の上級者の向けのコースになっている。

  • 初心者向けガンマン 帽子をかぶった金髪のカウボーイの男。さすらいのガンマンを下に見ている節があり、弱いと見ているのか、見下す口調が目立つ。缶の早打ち対決で彼に勝つと急に弱気になり、一緒に組まないかと調子の良い事を言い出す、虫が良すぎる性格

  • 中級者向けガンマン 麦わら帽子を被って、カラフルな服を着た、隻眼のガラの悪い大柄の男。3人の中では1番ガラの悪さを包み隠さない。話しかけても「うるせぇ。気安く触るんじゃねぇ!」とガラの悪さ全開である。アルファベットを撃ち抜くのだが、勝っても負けても本人のセリフではなく、酒場の親父が評価してくれて、本人のセリフはない。彼は何をしてるのか疑問である。

  • 上級者向けガンマン ガタイが良く、黒い皮の帽子と服を着ていて、渋い雰囲気と危険な雰囲気を入り混ざっている男。初心者、中級者向けガンマンと違って、チンピラのようなストレートなガラの悪さは無いが、冷静でドスの効いた、違った意味で怖い男である。部下を抱えており、4人の部下を撃ち抜くと本人が現れる。撃ち抜かれてしまうのか、本人ではなく、やはり評価は酒場の親父とシンディである。そして、さすらいのガンマンが俺も最強のガンマンになったと宣言してしまう

 ○ゲームの流れ

日本語入力ができないとこのゲームは始まらない。
キーボードに書いてある平仮名を基準にして打つ、かな入力モードとキーボードに書いてあるアルファベットを基準にして打つ、ローマ字モードがある。
問題点の点で上げておくが、これを開く前にやらないと後々面倒。
私はローマ字モードをプレイしたのでそちらを基準にする。
ローマ字モードは例えばジャイアンなら「zilyaiann」と打つことが出来ず、「jaiann」となるので、打つスタイルによっては厳しい人もいる。

  • チュートリアルモード 初心者ガンマンの後ろにある車の初心者マークが着いた扉をクリックするとプレイ出来る。キーボードのヨコ1段使って、ヨコ1段だけの打つ練習をして、苦手なキーを知ることが出来、弱点克服コースもある。

  • 実践射撃ゲーム 上級者ガンマンの後ろにある扉で練習できたはず。1分間でどのくらいの文章や単語を打てるか競って、ワープロ検定何級レベルか調べられる。単語モードは右、タコ、テスト、バイトなど初心者ガンマンレベルのものをひたすら撃ったり、文章を打つモードもある。

  • 初心者ガンマンとの対決 缶の早打ちで表示される、愛、パイ、今朝、トマトなど2~3文字の簡単な単語を打つ。スペースを押して、正しいと左側の缶が吹き飛ぶ。間違っていると缶から外れてしまう。左側の缶を4つ飛ばして、敵より先に赤い缶を飛ばせば勝利。途中で入力を打ち間違えても消すことが出来る。缶を飛ばした個数によって、難易度は変わらないので1番優しいコース。まずは彼に勝てないと話にならない

  • 中級者ガンマンとの対決 人型のアルファベットが表示されるので、表示されるアルファベットを人型が隠れる前に打つ。30個表示され、20個以上撃てば勝利。打ち間違いは5回まで。6回以上やると30個表示される前に敗北となる

  • 上級者ガンマンとの対決 子分、本人との対決。表示される単語や文章を5つ、敵に撃たれる前に入力する。最初の部下は2文字と簡単だが、撃破人数に応じて文字数、中には見落としがちなコンマ、数字なども入ってきて難易度が上がり、初心者より格段に難しくなっている。初心者ガンマンと違うのは正しい文字を入力しないと受け付けないので、消すことが出来ない。

  • シンディの歌 彼女の歌う歌の歌詞を打つ。これが一番難しく、長い。上級者向けだが、漢字変換ができるモードもある。ガンマンと違い、長文かつ、彼女の歌うスピードに遅れないように打つこと。遅れるとその場で失敗になる。確定したらエンターを打ち、次の歌詞を打つ。ただ、初心者ガンマン同様に間違えても消すことは出来るが、彼女が歌ってる間しか打てないので、かなり時間的に厳しい

○個人的評価

評価は
S(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー D

  • グラフィック(当時基準) A

  • ゲームバランスや難易度 B

  • 操作性 B

  • 世界観 A

  •  BGM B

  • ゲームの面白さ B

  • やり込み要素 B

  • 総合評価 C

  • 適正価格 1500円(クソゲーという訳では無いが、超上級者やTAS、RTAなら1時間しないので、ペラいのが否めないため)

○良い点

  • 声優が超豪華過ぎる。今は亡き、塩沢兼人、清川元夢、石塚運昇の声が聞けたり、島津冴子(機動戦士Zガンダムのフォウ・ムラサメ役)、秋元羊介(機動武闘伝Gガンダムのマスターアジア役)とガンダムの超豪華な声優陣を起用している

  • 西部劇の世界観で文章を打つのもゲーム中では銃を使っており、西部劇特有の銃声や臨場感溢れる、敵とのコンマ1秒の対決とタイピング学習に西部劇の世界観を上手く落とし込めている

  • 西部劇の世界観で遊ぶので、ひたすら打ち込むだけのタイピングソフトに比べると作業感が低めかつ、眠気を誘いにくい

  • グラフィックも良く、キャラクターの表情などが上手く描けている

  • BGMも西部劇の世界観に合っている

  • 1997年のゲームなのにキャラクターが話していると口が動いている。あれ?戦国BASARA2英雄外伝はこのゲームから10年後のゲームなのに口が動いてないのは気にすることなのか。

  • キーボードで大方の操作ができる。酒場の画面でDを打つと初心者ガンマンと対決できたりするが、親父に触れないと分からず、画面には書いてないので、クリックした方が早いが

  •  チュートリアルが丁寧でタイピングの基礎を教えてくれ、自分の苦手なキーも教えてくれる

  • 右、トマトなどのタイピング初歩の2文字から3文字の簡単な単語を打つ練習の初心者から短い制限時間でひたすら文章を打つ上級者まで楽しめる。

  • ゲームテンポが非常に良く、短い時間で遊べる

  • 1番簡単で最短の打ち方を覚えられる。例えばジャイアンなら「zilyaiann」と長々打っていたものが「jaiann」に矯正できて、リアルの作業効率が上がる

  • クリア出来ても全員何度も再戦は可能

 ×悪い点

  • どれも制限時間が1分程度なので、上級者やRTA、TASなどでやれば1時間満たない薄さ

  • 中級者のアルファベット打ちのほうが上級者の単語や文章打ちより難しいという人がいる。画面、右から左に逃げるアルファベットを打つのが至難の業でTASやRTAでも30個全て打つのは難しい。

  • 中級者ガンマンは撃ったわけでもないのに勝利しても、彼が出てこず、酒場の親父が出てくるのは謎

  • キャラクターのアニメーションがやや雑。キャラクターのセリフと口の動きが合ってなかったり、上級者ガンマンの最後の対決の時の上級者ガンマンの表情がかなりマヌケている

  • 上級者ガンマンとの対決の終盤ではコンマが出るが、やや視認しにくく、「感謝している、」などの文章で最後にコンマまで打たないといけないのだが、コンマが小さく視認しにくい

  • シンディの歌が1番難易度が高い。シンディが間伸びした歌で歌ってくれるが、それでも短い。それに少しでも遅れると失敗なので、ゲーム的にはオマケと言いながらも、間違いなく最高難易度で、時間もかかり、集中力も要するので、最後にやった方がいい。

  • 銃のSEがデカすぎる。臨場感溢れて世界観に合ってるのは良い事だが、銃のSEが大きいので、家族が睡眠中などにはおすすめ出来ない

  • 起動前に日本語入力設定オンにしないと入力しても画面外に入力されてしまい、ゲーム出来ないバグがある

  • 例えば「ジャイアン」と打つ時にどうしても「jaiann」と打たないといけず、元々「zilyaiann」と打っていた人は打てないので、操作性に癖があり、習得に時間がかかる

○総評

最初のタイピングソフトとしては良作で、西部劇の世界観とタイピングを落とし込み、作業感を減らし、眠気を誘わない作りにしたのは良いところ。
 教育ソフトに多いのが声優がクソ棒読みで演出も最低クラスのゲームも多いのだが、声優もガンダムやエヴァンゲリオン、クレヨンしんちゃん、ポケモンなど出演したの豪華な声優陣、アニメーションは多少雑だが、ゲームハード並みのグラフィックも達成しているので、親しみやすい作りになっているのも良い。
やはりパソコンゲームによくある、ゲームバランスがやや大味なのは問題点だが、タイピングを勉強するソフトとしては良いゲームである。
問題点を解決し、バイキンマン役の中尾隆聖、ドラクエ10のナブレット役の古川登志夫など益々豪華な声優陣を取り込んだ後作も発売されている。
このゲーム会社、学習ゲームなのに声優に妥協しないのが好感持てる。
値段は立ち食い蕎麦、エアホッケーに比べると高いが、後作なら今でも出来るので、買って損は無い。

○次回予告

クソRPGあるあるでも書いていこうかなと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?