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気になってはいたが、こんな切り口でアロマが役立つとは

▼ 文献情報 と 抄録和訳

高齢者の転倒予防のための理学療法士とアロマテラピーの役割;ナラティブ・レビュー

Ebihara, Satoru, Yuta Otsubo, and Midori Miyagi. "Role of physical therapists and aromatherapy for fall prevention in older people: A narrative review." Geriatrics & Gerontology International 21.6 (2021): 445-450.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[概要] 高齢者の転倒は、通常、いくつかの原因が重なって起こる。高齢者の転倒予防には、特定の個人に当てはまる転倒関連因子をすべて特定し、包括的な多因子介入を行うことが推奨される。しかし、多因子介入による転倒予防の全体的な純利益は小さく、転倒に関連する傷害の数など、転倒に関連するアウトカムの改善にはつながらないようだ。そのため、この状況を打開するためには、新たな視点が必要になるかもしれない。

ここでは、高齢者の転倒予防のための2つの新しい戦略を提起する。1つは、理学療法士をより積極的に活用すること。もう1つは、高齢者の安定化のためのアロマセラピーの利用。理学療法士は詳細な歩行評価と介護者への教育を行うべきである。アロマテラピーは、高齢者のバランスと精神的安定の改善に効果的である。難治性老年症候群を克服するためには、すべての先入観を排除した上で、最適な転倒予防策を選択する以外にはない。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

いつも通り臨床を行っているのに、いつもより治療効果が増す。そんな神オプションツールがあったら最高だ。その強力な候補の1つがアロマだと思っていた。そんなアロマがIF:2.7(に今年で上がった)の【Geriatrics & Gerontology International】で「リハビリテーション治療に役立つはずである」と紹介された。いよいよ、本格的に勉強を始めてみるか・・・。