研究のアウトライン 【テンプレート】
このnoteを読む前に理解しておいて欲しいこと
process-RQ ▶︎ 研究のアウトラインの作成へ
RQが明確になったあとに、具体的で詳細な研究計画を策定していくことになります。
その最初のステップが、予測因子、アウトカム、目的母集団を含むprocess-RQを明らかにすることでした。
その後には、以下、3種類の文書を作成していく必要あります。
①アウトライン
②研究計画書
③実施マニュアル
今回は、研究のアウトラインについて、その意義と具体的な記載項目を考え、テンプレートを共有したいと思います。
研究のアウトラインを作成する意義
意義としては、process-RQを立てる意義と類似しますが、以下のようなものがあると思います。
①自らの考えを整理することに役立つ
②他者に助言を求めることが可能となる
③研究チームを編成しやすくなる
まず、研究のアウトラインは、いわば臨床研究に必要な事項を最もシンプルに表した「見出し(index)」です。
建築物でいえば、骨組みに相当するでしょう。
この骨組みを立ててみることで、自分にとっては考えが整理され、事前にその研究の強みや限界を知ることができます。
そして、この整理された骨組みと、強みや限界が文書として明らかになっていることで、他者に対しては、助言や研究チームへの招待を求めることが可能になります。
具体的なテンプレートの共有_2021年5月3日ver
研究のアウトラインに含まれるべき項目の見出しは、以下の通りです。
▶︎ 研究題目:
▶︎ Research Question (process-RQ)
-Primary:
-Sub:
▶︎ 背景・巨人の肩:
▶︎ Knowledge Gap:
▶︎ 研究デザイン:
▶︎ 対象者
-包含基準と除外基準:
-サンプリング方法:
▶︎ 介入内容・比較
-コントロール:
-介入:
▶︎ アウトカム
-Primary:
-Sub:
▶︎ 主たる差なし仮説:
分かりにくそうな単語だけ、説明を加えておきます。
巨人の肩:先人たちがこれまで築いてきた先行研究の軌跡
Knowledge Gap:クリニカルクエッションの中からどのようにリサーチクエッションを厳選するのか?参照
参考資料
1)【木原雅子/木原正博】医学的研究のデザイン - 研究の質を高める疫学的アプローチ
2)【福原俊一】臨床研究の道標
3)【近藤克則】研究の育て方 ーゴールとプロセスの見える化ー