見出し画像

一生、「この人」にめぐり会えない女もいる

ー 独身主義者なの?
数年前に友人に言われた、何気ない言葉が強烈に胸に残っています。

もともと結婚願望はなかったのは確かですけど、「独身貫きます」みたいな、そんな覚悟をもって独りでいるわけではないですよ。

結婚した諸先輩方が口を揃えてこう言います。
ー タイプじゃなかったんだよ、全然!妥協したの!!でもね〜、「この人」って思ったんだよ。

恋愛の時点でさ、妥協なんていっぱいしましたよね(お互いに)。「タイプの人」と付き合える方が珍しいでしょう?

大事なのは、「この人」っていうところです。

それが運命の人であるというなら、出会った瞬間にわかるのでしょうね。きっと言葉では説明できない不思議なことも世の中には存在するのでしょう。でも、そんな奇跡、私の人生には起きませんでした。

「この人」って別に運命とかロマンチックなことではないはずです。

これまでの数々の失敗と幸せな結婚をした諸先輩方の経験から、「この人」ってお互いにこの二つのことができる人じゃないかと思います。

お互いの家族に会うことに躊躇しない

お互いの家族に否定的なことを言われても、逃げずに一緒にいたいと伝えられる

『家族に』で、『友人や周囲に』ではないです。なぜか友人に会わせることには抵抗ないし、他人の前では、かっこいいこと言えたりしますよね。

二人のフィールドでは見えなかった本心が、『家族』の介在によってどんなに甘い言葉、情熱の言葉が二人の間で交わされようと、家族の前では隠せません。

これって当然のことじゃない?
こんなことみんな知ってるでしょ。

そうですよ、こんなことわかっている人は当たり前のように「この人」かどうかを判断しているでしょう。でも、結構勇気がいることです。特に「好き」が強い時期には、何か違和感を感じていても期待と願望で見て見ぬふりを続けたりするものです。

私は、これまで相手の家族に会うところまではできても、ちょっと嫌味を言われた途端に、「そこまで言われて一緒にいたい人でもない」って思う人としか出会えませんでした。

目の前にいる人は、本当に私の「この人」なの?

今、悩んでいる人もいるはず。
私には教えてくれる人がいませんでした。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。


私はなぜ独りなの?

私はね、「この人」に出会えなかった。
そして、誰かの「この人」にもなれなかった。

それだけのこと。

でもね、
これに気づいた時、
嗚咽で息が止まりそうだった

雪月風花✴︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?