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幸せ感性力の道具3 メタ認知

メタ認知とは、ジョン・H・フラベルというアメリカの心理学者が定義した概念で、自分が認知していることを客観的に把握し「認知していることを認知する」ことです。
メタは「高次の」と言う意味です。
私たちは「出来事」を「刺激」として「認知」します。そして、ほぼ自動的に「反応」し、ほぼ無意識に「行動」しています。そのプロセスに気づくことが「メタ(高次の)認知」の働きです。
「気づき」の力ですね。

刺激→認知→反応→行動→結果はパターン化するようです。その方がストレスにならず効率的だからです。
そしてそのパターン化が好循環を創っているような場合は良いのですが、もし悪循環を創っているようならば、それに気づいて修正する必要があるかもしれません。
そのことにメタ認知は大きな役割を果たします。

私たちは経験から身に着けた沢山の「枠組み」を持っているようです。
それを「フレーム」と言っていますが、代表的なものとして「良い/悪い」「好き/嫌い」があります。
また反応は3つの分野で起こると言います。
①自己内会話(思考)、②感情、③身体的変化です。

僕は四角い顔の身長が180㎝以上あるような体格の良い男性が苦手です。それには、小学校低学年の頃に四角い顔の体格の良い同級生を怖いと感じた経験が影響しているようです。

交流会などで名刺交換をすることがありますが、そのような人との時は余計に緊張します。
そのような人が名刺交換を求めてくると、自動的に反応します。
自己内会話→「うわっ!苦手なタイプ」「嫌だな」
感情→ 怖い 恐怖 嫌悪感
身体的変化→ 緊張で身体がこわばる 笑顔がなくなる

こんな場合、以前は名刺交換が済んだらさっさと別の人の所に行っていました。(パターン化した行動)
反応のままに行動していたんですね。
しかし、それでビジネスチャンスを逃していたかもしれません。
今では、反応をしている自分に気づくことができます。これがメタ認知なんですね。(誰もが無意識に行っている事とは思いますが)
そして、気づいたら反応を無くそうと闘わずに、その反応はあると認めて、あっていいという許可をします。(このプロセスを「完了」と言います)
すると反応に囚われなくなるようです。心に余裕(スペース)ができますので、そこに意図を創作します。
「笑顔で名刺交換をして、色々とお話ししてみよう」
そして、行動を創作します。結果としてビジネスチャンスが拡がるわけです。

「メタ認知」は「幸せの道具」として「幸福の道具箱」に入れておきましょう。


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