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文章が読めない人

活字を読めない人、本を開いても文字だけだと頭に入ってこない人、挿絵があっても本文との関係がわからない人、漫画でも文字数が多いとストーリーやセリフを勘違いしたまま読み進める人、そんな人たちは意外と多いし、何とか生きていけている。

言葉の理解力がないかというと、そうとも限らない。誰かに語ってもらったことはまあまあ理解しているし、その後も覚えている、という場合がある。つまり学校の授業でもその場ではなんとなくわかるというのだ。
とはいえ人間一度見ただけのものをずっと覚えていられるかな?
そう、多くの人はテキストを読み返すことで記憶を確かにしていくのだが、活字を読めない人たちはここで挫折するんだね。

今日の本題はここからだ。
世の中の厳しさを語りたいわけじゃない。
じつは、この世の中は活字を読めない人でもなんとか持ちこたえられるようにできている。頭で例にあげた、文字は読めるけど文章を読み取るのが辛い系の読めないってのはまだ恵まれてる方だ。本当に問題なのは文字すら読めない人で、そんな人を「字を読めないお前が悪い」と斬って捨てるようでは社会は成り立たないんだ。
だから字が読めなくてもなんとなくわかる程度のことを徹底して教育してるし、その人たちが足を引っ張らないような仕組みをあちこちで設けている。
逆に文章が読めないとか文字が読めないといっても特別扱いはされない。かの刑法39条で示す心神喪失も心神耗弱も、文盲はその条件を満たさない。

ところで、身の回りに文章を読めない人がいる、という人の中で、その人が「ディスレクシア」に該当することはないかな?
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=271934
この場合はその人自身が自覚しているかどうかで人生が変わってくるので、最初だけ手を差し伸べるといい。発達障害の多くは自分がそうだと知っていることで、多少なりとも生きづらさを改善することができる。
もちろん教えずにその人を地獄に蹴落とすこともできる。あなた次第だ。
「世の中の厳しさを語りたいわけじゃない」っていっておいて思いっきり世の中の厳しさ丸出しだったね。

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