見出し画像

ヤバい奴らはそこにいる その1 オタク界の人間関係を「結果から」観察しよう

人間には力の差があります。
そして社会はジャパリパークではありません。
結果として「ころしあい」に発展します。

乙女だろうが、かよわいオタクだろうが、一度「力の差」に気づいた途端、弱肉強食の猛獣に変貌するのです。

争いはありまぁす

全てのコミュニティが直ちに弱肉強食になるかというとそうではありません。
もっとも危険なのは、力量差として示される要素が単純な時です。
皆がひとつの能力を比べあい、他の要素は省みられません。徒競走を思い浮かべてください。肉体だけで勝負しなければなりません。IQ180の天才でも足が遅かったら勝てません。
これが条件次第で力量差が入れ替わる世界だと弱者の生存率があがります。ホモ・サピエンスは腕力脚力も弱く長時間の睡眠を必要とする脆弱な肉体を持っていますが、霊長類最強の頭脳を武器に、地上の支配者といえるほど繁殖しました。弱肉強食の摂理を覆してしまったのです。

ではそのホモ・サピエンスの中での地位争いの様子を見てみましょう。
皆できる限り生存率を上げるべく、自分なりの長所を伸ばそうとします。コミュニケーションが得意だとか、計算が速いとか。中には料理が上手くて上に立つ人もいますね。
社会全体で見ると、ひとつの能力で序列が決まるようなことはなく、人間同士の格差はやんわりと吸収されています。
得意なことはみんな違いますからね。

さらに細かく見るとどうでしょう?
それぞれの得意分野においても競争は起きています。
すると、そこでは単純な力較べになります。腕相撲のようにテクニックが入り込む余地はありますが、概ね基礎能力の比べあいになっていきます。先の徒競走もそうです。学力テストも同様です。

徒競走や学力テストは判定が入るのでまだ穏やかなものです。体育協会や学校などの管理のもとで競争しているからです。
博打でいう「親」がいれば、博徒は殴り合いをせずに賭けに専念できますね。

では「親」がいない博打、つまり実力を判定してくれる公的組織のようなものがない世界ではどうでしょう?
そこでは、周囲に力を誇示することで何となく自分を強く見せるしかありません。
冒頭で「乙女だろうが、オタクだろうが」と書いたのはこれらのグループのことです。
何らかの点数や記録を競い合うことを目的としないグループにおいて地位争いが起きた場合、この何となく自分を強く見せることに成功した人間が上に立つ可能性が高いのです。

オタクは争いまぁす

はいはい、いよいよ本題に入ります!
「キモオタに地位争いなんかあるんか〜?」とお疑いの方も多いことでしょう。
あるに決まってるじゃないですか。
学校やご近所での競争に敗れ続けてきたオタクですよ。自分と似たスペックのオタク集団に対してはここぞとばかりに上に立とうとしますとも。

だいたいオタクちゅうとは他んオタクに対して「俺はこいつらと違う」て優越感ば持つごたる連中ばっかしぞ!
(唐突に現れた鏡を見ながら)

まあそんなオタクの競争ったって、知識マウント、道具マウント、消費マウントしかないんですが。
知識マウントはわかりやすいですよね。大学教授にでもなったつもりで「拙者の知るところでは〜」「おやおやご存知ないのですかァ?」とやらかすやつです。
道具マウントってのはカメラとか車とかエアガンとかでポケモンバトルをすることです。コスプレ衣装で「私は手作りにこだわってるんです!業者から買ってる人なんかに負けたくないから!みんな応援してね!」みたいなのも含みます。
消費マウントはアイドルのCD何万枚買ったとか、そういうやつです……なんか胃が痛くなってきたので説明やめていい?

スペックは大事だけど、裏技がありまぁす

サル山のボスになるには、いくら金を使ったとか、どれだけ詳しいとか、そんなくだらないことの積み重ねが必要になるわけですが、これはあくまでも基本の戦い方です。
そうです、スペックで太刀打ちできない相手、スペックが単純比較できない相手に対してそれ以外で立ち向かう方法があるのです。

なんだと思いますか?

「レスバ」です。

いやマジで。

そうですよ、あの「はい論破」とかやる小学生の口喧嘩みたいなアレですよ。
「それってあなたの感想ですよね」とかひろゆきのマネして言うやつですよ。
アレで敵を追い出すんですよ。

厳密にいうと、ただレスバして論破して嫌いな奴を追い出す、というわけではありません。
巧妙に相手の名誉を傷つけ、グループ内での居場所を奪うのが目的です。
つまりママ友の悪口合戦です。
「ねぇあそこのお宅に上がったことある? 私見たのよ、○○の店内専用カトラリー使ってるの。きっとお店から盗んできたのよ」みたいな悪口です。
相手が証拠付きで否定してきても大丈夫、腰巾着の山田さんが「でもねぇ、火のないところに煙は立たないって言うじゃない?」と再炎上させてくれます。

それかラップバトルですかね。

はい、ここで問題です。
マウント取りたいけど取れないオタクが悪口合戦を演じた結果何が起きるでしょうか?

正解は、まともな人間がいなくなる、です。

最初は言い返すんですよ。プライドがありますから。
でもそう時間を経ずに、おかしな人間から距離をとった方が得だということに気づきます。
キチ●ガイとつるんでて同じレベルの人間だと思われる方がリスクですからね。

趣味で喧嘩して得るものなんかないんですよ。
それがわからない人間がいるのが哀しいところですが。

莫迦が残りまぁす

というわけで、オタクの地位争いはママ友の悪口合戦であり、まともな人間は立ち去るという流れが見えてきました。
これらのことを踏まえて、さまざまなオタク趣味の中でも○○界隈とあだ名されるようなグループを見てみましょう。
本記事のタイトルである「結果から」観察するんですよ。

争いごとの痕跡が全くないグループもあるかと思います。中心人物がリーダーシップを発揮している場合です。
これは今回の観察対象から除外します。
問題はリーダー不在、季節ごとに顔ぶれが変わるような集団です。メンバーが何となく集まって構成され、誰と誰が参加しているのかハッキリせず、グループとして名乗りを上げないので名称もありません。
こちらは争いの痕跡がいくつも見えることでしょう。代表格が「今はいないメンバーの影」です。Twitterやpixivなどを見ていると、今は活動しているのかわからない誰かが過去頻繁に活動に参加しており、写真や作品などが残っていたりします。
合同誌の作家陣がある時期を境に大きく変わったり。
過去の合わせに参加したコスプレイヤーがある日理由もわからないまま消えていたり。

そんな不穏な「仲違いの匂い」を感じ取ったあなた。

今目の前に見えているそのグループは「結果」です。全てが起きた後なのです。
良く言えばボス猿とその一派が残っている状態。
悪く言えば争いごとを好む狂犬の一味です。
少なくともメンバー同士の人間関係にその傷痕は刻まれています。
争いを避けるには大人しく狂犬のいいなりになるほかなく、出ていった人の悪口を聞いたり、狂犬の活動を褒めたりするのがそこでの生き残り方となります。

オタク趣味を持つ人は仲間を見つけて語り合いたいものです。
大所帯の方が安心だとか、詳しい人がいる方が安心だとか、いろいろ望んで参加先を選ぶでしょう。
ですが、一旦立ちどまり、あなたが参加しようと思ったグループに人間関係の傷痕がないかどうか、よく見てみることをオススメします。
過去にそこを去ったメンバーがいる場合、それは過ちを犯したために自ら去ったのではありません。
残ったメンバーの中に、その人の地位を奪い、今なお権威や利益を食い散らかそうとする狂犬がいるのです。

今月も皆様のサポートのおかげで生活保護申請せずにすみました。心より御礼申し上げます。