#2 今この時が・・
3年前の5月の想い・・・
三月の末のこと、家に残っていた最後の息子が引っ越しをしました。
「ごはんだよ〜」「は〜い」トントントンと聞こえる階段の足音も
今日や明日の事を話しながら息子達と囲む食卓も毎日繰り返されてきた出来事が今はもうありません。
私事ながら、一番下の息子が高校を卒業し、自分の夢を叶えるため、家を旅立っていきました。長男は某役所、次男は某教諭、そして、三男坊は航空整備士を目指し千葉へを引っ越し、それぞれが自分の道を歩み出したのです。
残された家には妻と二人。今まで当たり前だった風景が当たり前じゃ無くなりました。生まれたときから、このときが来るのは決まっていたのですが、やはりさみしさを感じます。
この世に生を受け、幸せな人生を願い命名してから、小さな成長を悦び続けた日々。将来を案じたり、一緒に釣りに行ったり、サッカーをしたり、我慢させたり、怒ったり・・・
子育てが始まり二十五年間、家から子どもがいなくなるのは二十五年ぶり・・・。寂しい気持ちが大きいですが、このために育ててきたんだと想う気持ち。すべてのことがこのときにつながっていたんだと改めて感じています。
子どもが小さいときは、そのときに一生懸命で、こんな気持ちになることはあまり想像していませんでした。
過去が有り今がある
そして、今が未来につながっている
親は子離れするために一生懸命子育てをしているんだと想うこの頃。
この二十五年。子どもの成長と共に親としてもいろんな事を学
び、経験してきたように思います。それはこれからも続きます。子どもたちの人生は、私たちの人生はまだまだ続く。
子ども園も新年度がスタートし一ヵ月が経ちました。
少しずつ新しい環境に慣れ、園の中は笑顔で溢れています。
子ども園生活は人生の中で親から離れた最初の集団生活です。
そして、親にとっても最初の子どもを預ける場所になります。
これから、小学校、中学校、高校、大学や就職、そして、それから先の長い人生の第一歩。
やんちゃでお母さんや先生を困らせていた息子達も今はもう社会人のルーキー。
時が経つのは早いものです。
だからこそ、今このときを大切に。
子ども園で過ごす子どもたちの幸せにつながるよう、より良い
日々の過ごしと関わりを大切にしていかなければと想います。
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