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バウムクーヘン

”バウムクーヘン”
わたしはずっしりとしたバウムクーヘンが好きだ。


①”バウムクーヘン”か”バームクーヘン”か


バウムクーヘン

ドイツでは、「バウムクーヘンの定義」が国立菓子協会によって定められているそうだ。

「バウムクーヘンの定義」

・材料にはベーキングパウダーを使用しないこと
・油脂はバター以外のものを使ってはいけないこと
・卵2:小麦粉1;砂糖1;バター1
・添加物を使用しない
以上を満たしたもののみが”バウムクーヘン”を名乗ることができるようだ。
ドイツ語で書くと「BaumKuchen」

柔らかくとろけるようなバームクーヘンの登場

バウムクーヘンのイメージを覆した、柔らかいバームクーヘンの登場により、バウムクーヘン(いやバームクーヘンか)のイメージは変わった。

”ゆらゆらと揺れるほどに柔らかく、しっとりと深い味わい”
”ひとくち食べれば思わず笑顔になる、まるで生のようなしっとり感”
とか、”柔らかく、とろけるような味わい”

などと表現されるふんわり系バームクーヘンが席巻している感は否めない。

”バームクーヘン”は日本人の口に合うように作られたもののようで、
それはそれでおいしい焼き菓子を作り出して、提供してくれている。
つまりどちらも美味しいのである。

②私が好きなバウムクーヘン

しかし、私は何といってもずっしりしたバウムクーヘンを好む。

薄くスライスして(そぎ切り)も良いし、5センチくらいの厚さに切ってかぷっとかぶりつくのも良い。
どんな食べ方をしたとしても、至福の時を堪能できる。

私の好みとするものは”バウムクーヘン”である。
国立菓子協会の定義にのっとったバウムクーヘンは、ずっしりと焼きあがる。
その製法はとても手間と時間のかかるもので、高度な技術と経験が必要であり、本場ドイツのバウムクーヘンは、限られた職人さんだけが作ることのできる”特別なお菓子”ということである。

だからと言ってふんわり系バームクーヘンを食べないわけではない。
おいしいものは何でもよろこんでいただく。

③”バウムクーヘン発祥の地”

ドイツでバウムクーヘンが誕生したのは、1800年代の初めといわれていて、発祥の地は諸説あるようだ。

最初にバウムクーヘンが焼かれたという記録が残っているのが、
北部ザクセン=アンハルト州の小さな町、ザルツヴェーデル(Salzwedel)。

このほかにも「バウムクーヘン発祥」を名乗る町はいくつかあって、東部のドレスデンやコットブスなどが有名とのこと。

ドイツのバウムクーヘンは日本のように身近な食べものではなく、クリスマスやお祝いに贈る高級菓子という位置付けらしい。


バウムクーヘンの町へようこそ


古い建物が残るかわいい町


ザルツヴェーデルはドイツ人に聞いても「どこそれ?」といわれることが多い旧東ドイツの小さな町らしいが、
じつは知る人ぞ知る「バウムクーヘンの町」。

あちこちにバウムクーヘンを売るコンディトライ(お菓子屋さん)があって、今も昔のレシピどおりに直火で焼かれるバウムクーヘン作りを見学したり食べたりできるという、お菓子好きにはたまらない町らしい。

結び

いつかザルツヴェーデル(Salzwedel)を訪れて、心ゆくまでバウムクーヘンを堪能するのがささやかな夢だ。

ユーハイムのバウムクーヘンも、ずっしりとしており、ドイツのバウムクーヘンの定義に近いように思う

(バウムクーヘン)
新鮮な卵と砂糖、小麦粉に、丁寧に練り上げた国産低水分バターを合わせ、一層ずつ専用オーブンで焼きあげました。乳化剤や膨張剤は使わずに素材の力と職人の技術を活かして仕上げています。
との解説がユーハイムのHPに記載されています。

ここのもおいしいですよ


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