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【日本語教育能力検定試験】記述(試験Ⅲ)

こんばんわ。
新米日本語教師のマリです。

今回は、日本語教育能力検定試験の勉強方法についてです。
私は2020年の10月から3月まで養成講座を受講し、2021年の日本語教育能力検定試験に1回で合格しました。

使用した参考書や試験勉強スケジュールなどは別の記事に書いてますので、良ければご覧ください。

心構え

最初は、なんとなく解いてから、解答例を見て「そういうことを書けばいいのか」と、何の身にもならないことをしていました。
私は昔から作文というものが大の苦手で、記述問題にはとてもおびえていました。勉強してもどうせ…という気持ちも少なからずありました。
しかし、対策をしていて、見かけた言葉に救われたのでまずはお伝えします。
「満点を目指す必要はない。9割程度マス目がうまっていて、誤字脱字がなく、質問に答えられていれば、半分の10点は取れる!」
目標は合格することで、満点は必要ない。と気負わずに、最低限の点数を取るために行った勉強方法をお伝えします。

覚えておいてほしいポイント

1.いきなり解答用紙に書かない
2.一文を短くシンプルに書く
3.本当の自分の考えと違っても、書けそうな内容を自分の主張にする
4.自分の知識を披露するものではない

勉強方法

①問いを正しく捉える
「正しいのはaかbか」という問いに「1です」と答えたら、当然×ですよね。それと同じで、質問に正しく答えることが大切です。そのために、まずは設問を読み、問を見つけて、書き出す癖をつけます。
令和3年度の試験で、実際に私が解いたものです。赤で囲ったところに問いを書いてます。

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問を正確に把握できれば、それを軸に書くだけです。令和3年度の場合は、「~の動画を用いる。」「そして、~を授業で行う。」「なぜなら~からだ。」と、最低限の解答はできるはずです。

②条件を把握する
どんな学習者やクラスを対象にしているか、が条件にあたります。令和2年度は使用する用語を指定されていたので、そういったことがあればそれも条件になります。
赤で囲ったところに条件を書いてます。

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令和3年度は「上級文法クラス」が条件でした。上級クラスってどんな学習者なのかな、ということをパッと思いついたものだけ書いてます。
ちなみに、試験を受けた当時の私は、中級クラスを1ヵ月だけ担当したぴちぴちなので、上級クラスについては妄想です(笑)

③記述の定型を身につける
「最初に自分の意見(結論)を書いて、理由を述べて、反対意見について、最後にまとめの順で書くべし」とよく見かけます。理屈は分かるけど、作文が苦手な私は、どんな文言を用いたらいいのかが、まず分からないんですよ。
私は言い回しを身につけるために、100均の用紙に各問題集の解答例や「最後に」で紹介するはま先生の動画の中で褒められていた解答を10個くらい書き写しました。

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そうすることで、よく使われる言い回しが見えてくるようになります。
例えば書き出しは「設問の学習者(クラス)に対しては、~を行う/行わない」や「私は~に賛成する/~が好ましいと考える」。2文目は「なぜなら~からだ。」が圧倒的に多い。そして、最後は「従って~。」「以上のことから~」と書いてしめる。
そんなこと分かってる!という人がうらやましい…

④時間を計りながら練習
問に対する自分の主張や理由、などを箇条書きにします。そして、それを文章に起こすとどのくらいの分量になるのか、どのくらいの時間がかかるのか見ながら練習します。
最初のころは1時間で設定して練習をしていました(しかも時間以内に書き終わらない)が、5問くらい解いたあたりから、問題との相性はありますが30分くらいで400字を埋められるようになりました。

本番で解くコツ

1.試記述に取り掛かる時間を決める。(私は試験開始60分後に問題が解き終わってなくても取り掛かると決めてました)
2.試験が始まったら、まず記述の問題に目を通して、問と条件を書き出す。
3.5分くらいはなんとなく思いつくこと(関連しそうな用語とか)をバーと書く。ただし深くは考えない。
4.記述のヒントになる言葉はないか探しながら問題を解く。
5.自分の主張と理由、それに肉付けできそうな内容を箇条書きで空いているスペースに書く。
6.10分くらい箇条書きをしたら、9割を目標に問題用紙に記入を始める。
7.誤字がないか、問に答えてるかだけ確認して、あきらめる。

ある程度はあきらめが大切だと思います(笑)

下記が問題用紙に書いた箇条書きから、思いおこしながら復元したものです。本番は400字ぎりぎりになったのですが、これは360字程度なので、なにかが違うんでしょうね…

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私はICTが記述で問われるのではないかと山を張っていて、「反転授業」も目を通していたのでそれっぽく解答できたと思っています。
③の練習?で言い回しをつかんでいなかったら、「~可能性があり、…」「~が必要である」「~が望まれる」とか、絶対に書いてない。

最後に

試験Ⅲ(記述)の対策でお世話になったのは、はま先生です。

まずは自分で過去問に挑戦した後に、その年の解説を聞いて、はま先生がおっしゃているポイントに自分の解答がどのくらい近いのかなるべく客観的に考えます。
動画ではいろいろな人の解答を見ることができるので、はま先生の解説を聞く前に、自分ならこの記述に対してどう点数をつけるのか考えるのも勉強になるかもしれません。
ちなみに解説動画が長いので2倍速で聞いて、大切そうな部分だけスピードを落としてもう一度聞きなおしました。

私が記述の対策を始めたのは9月末ごろからです。
記述対策はまとまった時間を必要とするので、みなさん、計画的に試験勉強をしてくださいね。

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