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読書『年収90万円でハッピーライフ』

大原扁理さんの『年収90万円でハッピーライフ』という本を読み終えた。
この本を読み進めている時から、自分自身の中にある焦燥感や競争心といったものが少しずつ浄化され、落ち着いていく感覚が広がっていった。

私たちは成長する過程で世の中の当たり前や普通を学び、いつしかその普通から逸脱することに恐怖心を抱くようになる。また、なぜか他人と比較し自分の中で勝ち負けを、優劣を判断し落ち込んだり優越感に浸ったりしている。こういう他人との比較は一体どこで身につけてしまうのだろうか。学校なのかそれとも家庭の教育なのか。

この本は、ただ「人という生物として生きる」ということに焦点が絞られ、生命活動の中で得られる喜びや感動、奇跡を改めて実感させてくれる内容だった。頭の中にある「やらなきゃ」とか「これが当たり前」とか「普通はこうだから」という先入観が自分自身を窮屈な席に追いやっていることがある。この世界に誕生した時、何もインプットされていないまっさらな脳にはなかった考えがいまはびっしりと埋め尽くされている。自分がこれまでの人生で身につけてきた当たり前と思っていた生活の基準を、一つひとつ見つめ直したい、そんな気持ちになった。

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