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嫌なことを嫌だと伝える方法の教育

 旧Twitter(現在のX)で「嫌だと意思表示しなかったものはいつか私たちに返ってくる。嫌なものは嫌だと伝えなければ。」というイスラエルへの抗議デモでのスピーチがタイムラインに流れてきた。  ふと、自分や自分の子どもの小さい頃を思い出したのだけど、小さい子どもだと、不満がある状況や嫌なことをされたことに対して手が出てしまって「次からは口で言おうね」と先生が言い聞かせる場面があると思う。あれは対個人への嫌なことを言う練習だと思う。そのときに保育者は大抵まず、手が出るに至った

    • ホーユー、破産するってよ

      全国各地で学校や公営施設で給食調理など、食事の提供を担っていた会社の経営者が突然連絡を断ち、あちこちの施設で困っているというニュースが流れたのだけど、そんなタイミングで、限度額認定の区分が変わって食事療養の金額が上がった方のご家族に連絡をした。 ご家族の理解を得られて電話を切ろうと思ったら、最近の食材費の高騰に見合った食費負担をするのは構いませんよ、と言われた。でも、今回のはそういう理由で上がったわけではなく、食事療養の金額は厚労省による報酬の規定に則って決められており、多分

      • 受給者証更新ラッシュに思う受給者証間の整合性の問題

         1日受給者証更新事務に追われていた。同じような仕事をされている方は大いに頷かれると思うが、重度障害の方は障害がある方であるということを示すための手帳や障害年金を受給するための証書に加え、様々な福祉サービスを利用するための受給者証がある。手帳や年金の受給資格は、劇的な医療の進歩で障害が取り除かれる日が来ない限り、心身機能が障害されることで起きる「症状」は改善しないので「更新手続き」もクソもないのだけれど、受給者証はサービスを受けるための資格者証であり、サービス利用の際の料金を

        • 誰のための福祉制度?

           障害福祉系の受給者証を管理する業務を振られて3ヶ月。先月は「更新手続きに必要なので〇〇の写しを送ってください」という要請が多かったのだけど、今月はその更新された受給者証が五月雨式に届く。ちなみに、今月末で期限が適用期間の終わりが来る受給者証もある。お願いだから、一括で全ての受給者証の更新手続きを終えるようにするか、ご本人の誕生月に更新月を揃えるとかしてほしい。申請手続きに行く家族や後見人を何度も役所に足を運ばせ、書類を書かせ、生産的な活動の時間を奪う悪しき制度だと思う。  

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