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「投資の原則は、定額積み立て 分散投資 これだけです。その2」投資信託ではなく現物株投資のすすめ

昨日のブログでは、ドルコスト平均法による投資の原則についてお話ししました。
本当に、定額積み立て投資(ドルコスト平均法) + 分散投資 の以外に原則はありませんのでくれぐれもご注意ください。

さて、ドルコスト平均法、分散投資については、前提を説明しました。
1)平均の株価が維持している(若しくは上がる)
  /下がったら損をするというのは当たり前なのでこれはわかります。
   ただ、下がってもドルコスト平均法では損が少ないということはある
   かもしれません。
2)分散投資については、投資対象の相場が1)と同じように下がらないという前提がある。

ここで初心者が陥りがちなのは、下がったときにがっかりしてあらぬ間違った行動をすることです。実際相場は上がったり、下がったりします。下がったとき、これは当然その時点で計算すれば損が出ます。当たり前のことです。ドルコスト平均法は、そういう下がったとき、下げ局面でたくさん株を買うので、そういう時はじっと我慢するということが必要になります。
つまり、下がったと言って、あわてて積み立てをやめたり、売って損切りしてしまったりすることがないようにすることが必要です。

次に何に投資するか

ということですが、「定額積み立て」というと、現物株は値が変動するので小口買いがなかなかやりにくい面があります。ただ、勤めている会社の持ち株会などは、ずっと勤めるつもり(つまりは将来性が悪くないと判断している)なら、これは奨励金なども出ますので、やるべきだと私は思います。

私があまりお勧めしないのは、投資信託です。
銀行や証券会社に行きますと、かならず投資信託の定額積み立てを進められます。これは投資信託自体が分散投資しているので、定額積み立て+分散投資に合致して、理論的には間違っていません。
しかし、よく目論見書を見てみてください。たいていの投資信託は、売り買いに%オーダーの手数料を取られます。また、年ごとに運用手数料をこれも%オーダーでとられます。これって、証券会社が手数料を儲ける手段じゃないって思いますよね、よく見ると。
それでいて、運用実績はというと、日経平均とかTOPIXとかより低いのが結構あります、過半じゃないでしょうか。(だから、投資の神様のウォーレンバフェット(*注)は、投資すべき対象がわからない人は指数連動のパッシブ型投資信託が一番いい、と言ってます。それでも配当分などは手数料でとられてしまいます。会社の企業年金の401kなどでは、選択の余地があまりないので指数連動パッシブ型の投資信託が良いと私は思います。)

私がお勧めするのは、自分で投資すべき良い会社を選んで定額積み立てと同じように積み立て、分散投資するという方法です。
これは確かに難しいと言えば、難しいのかもしれませんが、例えば、先ほど述べた自分の会社に悪くない将来性があるのならば、持株会で定額積み立てするのが良いと思います。
また、自分の業界は実際よくビジネスの実態や将来性がわかるということが有りますから、自分の業界あるいは周辺業界のトップ企業の株を定額積み立てのように投資していくということだって可能だと思います。

また、私がそうやって現物株をお勧めするのは、例えばいつも投資は成功するとは限らないので損をすることもあります。それは長い目でみると何より勉強になります。そして、より投資すべき企業や業界を選別する目を時間をかけて養っていく。もちろん儲けた場合もしっかり分析することで勉強になります。
自分で勉強を重ねて賢くなっていくという、こういう利得があるのです。
そしてまた、売り買い手数料も最近は安く、あとは馬鹿にならないのは配当です。現在に日経平均での利回りも2%を超えています。

これはほんと、ボディーブローのように貯蓄昂進していきます。投資信託ではこの分を年単位の手数料でもっていかれます。

そういう話を、

↑ でもしました。実際、証券会社に勤めていたシングルマザーが証券会社を辞めたあと、自分でバリュー株に投資を続けて、立派に娘を東大に入学させたお話をもとに書きました。


そして、低額積み立て+分散投資を基礎とするうえで、相場全体がどうなっていきそうか、のリスクは非常に重要です。
その非常に重要なマクロな金融分析をこのブログで継続して掲載するようにしていますので、下記マガジンなどを見ていただけると嬉しいです。


それでは、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。


*注:ウォーレンバフェットの投資指南本で、私が分かり易かったのは、以下の本です。
ご参考まで。


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