マガジンのカバー画像

世界情勢、歴史、政治、経済、金融

517
ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
運営しているクリエイター

#円安

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」

イエレン米財務長官の度重なる日本の為替介入牽制発言 イエレン米財務長官の為替介入牽制発言が度重なっています。 本日5/23、さきほどのロイター電でイエレン米財務長官が、 「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前にした会見で、『介入はまれであるべきで、行う場合は事前にコミュニケーションをとり、主に為替市場のボラティリティーに対応したものであるべきだと考えている』と述べた」 ということです。 日本政府は、4月末~5月初めにすでに8兆円ほど為替介入 日本政府は、既報

「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって良いことですが、日米金利の先行きからは、じきに円高にふれると思いますので騒ぎ過ぎない方が良い」

2024年5月10日、1ドル=155円台 今週末の段階で1ドルは155円台となっています。5月の連休のはざまには160円台をかすめ、さすがに政府日銀当局の為替介入があったらしく、一時は152円台とかに戻しましたが、現在は155円台となっています。 もともと3月とか、4月の段階で1ドル=150円台になり、152円台を突破するに及んでさすがに介入があるだろうと言われてましたが、岸田総理の訪米や、イエレン米国財務長官の牽制コメントによってでしょうか、当局は介入できませんでした。

「本日のロイターコラム:みずほ唐鎌大輔氏の円為替論、現状の本質を鋭く論説しています」/これまでと一貫性がある主張。経常黒字のうち海外投資は円転せず、サービス収支はデジタル収支が大赤字という構造的円実需の無さが現今の円安基調の真因。

今年もみずほ唐鎌氏の言う円安基調が続きそうだ みずほの唐鎌大輔氏が、近々公表された1月の日本の国際収支のデータをもとに円安基調の分析を行っている(下記)。 昨年と異なり、1月は経常収支が黒字に転換したというものだった。海外投資に伴う所得収支の大きな黒字が経常収支黒字の大きな要因である。そうであれば円の実需は増加し日米金利差が縮まるトレンドの中で大きく円高に振れても良いようだが、そうはなっていない。 円安の理由 この理由だが、所得収支の実態にある。所得収支の黒字は実際に

「China株と日本株に逆相関続く(日経記事を参照)。今後もこの逆相関に注意すべし」/China株に今後もこのトレンドが続くなら日本株はポジティブでしょう。

今年も大納会を終え、振り返り記事が出された 今年も株式市場の大納会を終え、今年令和五(2023)年を振り返る記事が次々出されている状況です。 日経では、今年の日本市場の活況を振り返っています(下記記事)。 有料記事ですので詳細は見ていませんが、東証の活況つまりは年間で日経平均は3割高、バフェットを持ち出しているということは商社をはじめとしたバリュー株の値上がりを、そしてM&Aも活発化していた、というようなものなのでしょう。 日経平均3割高、TOPIXも2割5分強高 確

「1ドル149円台に戻る。そう簡単に長期金利低下、ドル安ということにはなりそうにない」

1ドル149円前半 昨日のニューヨークで為替は、1ドル149円台前半に戻ったようです。そうそう円高にならなかったようです。 新規失業保険申請件数予想以下 上記記事によれば、 「米労働省が22日発表した11月18日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市場予想は22万6000件だった。」 ということで、 米長期金利も上がらず下がらず、株はダウ、ナスダックとも上げ、為替は、総じてドル安、その中ではユーロが0.2

「このところの市場の流れは、予測の線で推移しています、今後も短期的にはこの線で行く蓋然性有り。ただ米欧の商用不動産問題には注意」

本コラムでの近々の分析予測記事 本日8/1までの数日の日本市場の情勢は、これまで本コラムで記してきたスジの線で、順調すぎるほど推移してきているように思います。 少し振り返って以下に、記事を引用します。 為替、株の推移 為替については、本日8/1夜の時点で、 1ドル143円ちょうど付近と、一時135円を伺う勢いがやはりテクニカル要因によったものであることを伺わせます。 予測通りかなりのところまで円安の水準に戻りました。 株については、 日経平均で、 昨年末年始の2600

「週末ニューヨークは2円近く円安の1ドル141円80-90銭、シカゴ日経先物も大幅高」/日銀金融政策維持なら円安続くか

1ドル141円80-90銭の前日比2円近くの円安 週末のニューヨークで円安がまたかなり進んだようです。一日で2円近く円安の1ドル141円80-90銭とここのところの円高をかなり戻した格好です。 3日前の7/19に下記記事 を配信しましたが、為替についてはどうやらそこで書いた線で来ているようでもあります。 今後、140円を切って大幅な円高になることなく、140‐145円程度の円安で推移していくとすれば、日本の金融経済にとっては悪くない情勢ではないかと思います。 株価は

「為替円安に振れ、日本株上昇」/テクニカルな円買戻し局面が終わったなら、8月は日本株高と予想

日経豹変 円高一辺倒だった先週までから、昨日7/18,本日7/19と二日連続で円安株高に変わった。 日経も先週までと打って変わったように、 上記のような記事を出しますし、日経平均の400円余りの上昇に市場も久しぶりに沸いたという感じです(株については下記記事を参照ください)。 明日になったらなったで、日本株が上がりそうなどという取って付けたような記事が日経に出そうな気がします。 為替と日本株の相互作用的相関 これまでにも縷々述べてきましたが、為替と日本株の相互作用的

「円安定着と現今の昨年類似の様相について記しましたが、豊島逸夫氏が昨年との相違について議論していましたので論じてみます」

本コラムでは以前から円安定着と日本の金融経済について様々論じさせてもらっています。 そして、利上げの続く米国と日本の現状を取り上げて、昨年の今頃と現今の状況が類似しているとも言ってきました。 しかし、豊島逸夫さんが本日6/23のコラムで昨年との為替状況の相違を論じていました。参考になりますのでこれを引用し、少し先行きなどについて述べさせていただければと思います。 「今年の円安、景色は昨年と異なる」(金のつぶやき/日経) 本日6/23(金)豊島逸夫さんは上記記事の中で以下の

「豊島逸夫氏コラムでも、国際金融スジの日本市場への投資の流れが伺える」

最近の、ウォーレンバフェットをはじめとした有名米金融投資家の来日などから日本市場へ世界の注目が集まってきていることを記してきました。 このことについて、昨日の豊島逸男氏のコラムが記事にしていましたので、掲載します。 豊島氏が言っているのは、 1)日銀の緩和姿勢が変わらないこと 2)ウォーレンバフェットはじめ有名投資家が来日したり、日本への投資に言及したこと 3)米欧株にリスクがあり過ぎること 4)影響力のあるファンドが日本への投資を開始していること 5)日銀金融政策に関す

「日本はまだデマンドプッシュが弱い、ただのコストプッシュインフレ、日銀大規模緩和継続が妥当、そして財政の力でデマンドプッシュへ」

2/24に1月の日本の消費者物価指数CPIが発表された。4.2%で41年4か月ぶりのことだという。 たしかに、わたしがスーパーで買い物をしていても普段使いの食品が次から次へと大きく値上げされていて、みるみる上がっていくような状況だと感じる。 ただ、明らかにこれは原油や食料の値が上がっていることによるコストプッシュインフレで、デフレマインドが抜けてない日本はまだまだ本格インフレとは言い難いのだろうと思う。 事実、上記記事のコメント欄に、第一生命経済研究所首席エコノミストの永

「米雇用統計の大幅に予想を上回る雇用増 インフレ対応はまだ続く」

2/4の米雇用統計の発表は少しサプライズだった。 日経によれば、 「非農業部門の雇用者数が前月比51万7000人増と増加幅は前月(26万人)から拡大し、市場予想(18万7000人)も大きく上回った。」 ということで、これは予想をはるかに超える雇用増だ。 ロイターなども軒並み、驚きのニュースを流している。 そして、金利上昇の予想を受けて、原油まで値下がりしている。 早速と言ってはなんだけれど、今朝の為替は、大幅な円安になっている。3円以上の円安で132円台だ。 これらは

「日経は日本国民の利益=国益に反するメディアであり続けている、国際金融スジの方を向いた議論が多すぎる」

ここ数日の日銀金融政策決定会合に関する記事について、典型的に日経は、国益に反する報道が実に多いと思います。 国益に沿った金融政策については昨日記事に記しました。日銀の現行の緩和金融政策を続けることであると。 反国益の日経 昨日、日経に以下の二つの記事が掲載されたが、読んでいてどこの国のメディアなのか、気持ちが悪くなるほどになります。 このイールドカーブを歪まそうと、実需とはケタ違いの空売りで仕掛けているのは投機筋だということはすでにわかり過ぎるほどわかっていることです