マガジンのカバー画像

人文、歴史系

199
人文系の記事を収録します。政治、金融、経済関係以外の文学、歴史、人間に関する記事と思ってください。政治、金融、国際政治及びそれに関わる社会事象は「世界情勢、歴史、政治、経済、金融… もっと読む
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

『安倍晋三回顧録』読後感 その3/靖国神社総理参拝 恒例にすべきだった

これまで、『安倍晋三回顧録』に関して賛とも言うべき読後感を述べてきましたが、今回は功罪の罪の方を述べてみたいと思います。 それは、靖国神社総理参拝です。 安倍政権は、するすると言われていた第一次政権のときは、短命政権だったためもあり靖国参拝はしませんでした。 そして、直前の民主党からの政権交代を期した衆議院総選挙で靖国参拝を公約にした第二次政権のとき政権奪還から一年経った平成25年の年末に漸く参拝を果たしました。 しかし、その後約7年政権に有った安倍晋三は一度として靖国参

「少子化対策は、非婚化対策でもある、萩生田政調会長の趣旨は良し、やれるものはなんでもすべてやるくらいでないともう間に合わないし異次元少子化対策とも言えない」

少子化は端的に言うと今後近い将来日本が無くなってしまうというくらいの危機だと考えなければならないと思います。 もちろん、人口が半減したぐらいでは日本は無くならないという人もいるでしょうが、実際に半減したら、最も重要な点だけ言っても他国からみた安全保障上の侵略しやすさはとてつもなく大きく、間接侵略と言われるこれまでにも述べてきたOtherThanWarなる新たな戦術に日本が絡め捕られる可能性が非常に大きいと言えます。 そういう意味で、異次元少子化対策をやらなければならないとき

「どうした思惑か、GAMA等への労組尊重という株主の圧力」/好ましい動きだと思う

どうした思惑か、 GAMA等への労組尊重株主の圧力が加わっているらしい。 米社会主義者の民主党サンダース当たりが元気づいているらしいが、あす国際金融スジなどが関わっているのだろうと思われます。 記事によると、 スターバックスが労組結成に圧力をかけている疑いについて米国議会の公聴会への出席を拒否しているというサンダースの発言を掲載しています。 アマゾンは、創業者のジェフ・ベゾスが多くの株式を保有するがその他の株主である39%もの人たちが、労組結成の自由に関する情報公開株

「菅義偉前首相 ロング対談」/菅さんの透徹した寸言が光ってます。

菅義偉前首相がいろんなところで引っ張りだこですね。 田原総一郎氏のロング対談がダイヤモンドの記事になっていて、非常に楽しく読ませてもらいました。 全般にもちろん興味深い話でしたが、特にここで取り上げたいのは、菅さんが最後に放っていた寸言で、透徹した哲学が顕れた非常に良い言葉だと思いました。 それは、 「若い人が未来に希望を持って生きてほしい。何がやりたいのか、徹底して考えてみる、そのような時期が有ってもいいと思います」 と言っています。 厳しいことを言っていると同時に非

「異次元少子化対策 京都大学柴田悠准教授の提案」/なかなか良く調査検討している、政府は早急に検討着手せよ!!

2/16の衆議院予算委員会公聴会に 京都大学柴田悠准教授が、異次元少子化対策ということに対して、調査検討した方法論について出生率向上に対する期待値をエビデンスベースで意見陳述しました。 これは以下をクリックしていただければ直接動画で聞くことができますので是非ご覧ください。 ネット記事 また、このことを記事にしたものが下記に掲載されています。 この柴田氏の立論は、なかなかよく調査検討されていて、出生率向上に対する期待値と国としての目標値をすり合わせる形で仔細にわたってい

『安倍晋三回顧録』読後感 その2/弔辞 菅さんの弔辞は涙なしに読めませんでした

『安倍晋三回顧録』は、読売新聞の橋本五郎氏と尾山宏氏の安倍さんへのインタビューが第一次政権のときのことから経時的に順を追って記されています。内容については、内閣安全保障局長だった北村滋氏が監修してチェックしています。 一通りインタビューの記載が終わると、年表形式でこれも第一次政権と第二次政権の事柄が、続いて内閣の支持率、不支持率の経緯も記載されています。 そして、最後に、岸田首相、菅義偉前首相、麻生元首相、野田元首相の弔辞がこの順に掲載されています。 インタビュー形式で

『安倍晋三回顧録』読後感 その1/失敗経験ゆえの長期政権

『安倍晋三回顧録』を読了しました。 失敗あっての長期政権 様々種々の重要なことが書かれていました。 その中で指南書という観点でもっとも重要なことは、「失敗あってこそ第二次政権」があったということです。 第二次安倍政権が、日本にとって死活的に重要な政策を実施し、日本の安全と日本人の雇用に引き返すことのできない立場を与えたことを考えれば、第一次政権のあのみじめな失敗はある種福音のような響きのある出来事だったとも言えます。 第二次政権の成果とその意味については、別途記事にするつ

『岸信介回顧録』/安倍晋三のおじいさんのものも面白いです、是非ご一読ください。

『安倍晋三回顧録』について、多くを記事にしてきています。あと少しで読了なのでまだ記事を出すつもりです。 ですが、ここで一つご紹介をしておきたいと思います。 岸信介回顧録 安倍晋三の祖父が岸信介だということは多くの人が御存じだと思います。 岸さんは、あの大騒動となった60(昭和35)年日米安保改定時の首相です。 21世紀になり、昭和三十五年の日米安保条約改定がその後の道行きの中でいかに日本の国益となったか、について歴史的意味での評価が改めてされてきました。 それは、戦後日

「中央公論令和五年三月号 鼎談 憲政史上最長政権の軌跡 『安倍晋三回顧録』が明かす安倍政治の戦略と人事」/これは読んで損はありません

発売中の中央公論令和五年三月号に『安倍晋三回顧録』に関する鼎談が掲載されています。 インタビューを担当した読売新聞橋本五郎氏、監修をした北村滋元安倍政権国家安全保障局長(秘書官も経験)そして誰をおいてもこの人、菅義偉前総理が『安倍晋三回顧録』に関して鼎談したものです。 これまでに本コラムでも二回にわたり記事を掲載し、 いよいよ私もこの『安倍晋三回顧録』の終盤2019年くらいのところを読んでいるところですが、この鼎談は、菅さんと北村さんの本音トークが深く心に沁みてしかも楽

「『安倍晋三回顧録』 読売新聞オンラインで連載されているが、それより購読すべし!絶対面白いしためになる」

『安倍晋三回顧録』については下記記事で紹介して、今私もまさに読んでいるところです、なかなか面白く精神の奥深くに響くものがあります。 『安倍晋三回顧録』は読売新聞の記者二人(橋本五郎氏、尾山宏氏)による聞き書きである関係で、読売新聞がそのオンライン記事(もしかしたら本チャン紙面でも)にして連載しているようです。 これを現代という人もいらっしゃると思いますが、私は断然原著をお読みなさいとお勧めします。 断然面白くためになります。 それは冒頭から数頁を読むだけでわかります。 こ

「地球温暖化について 私は疑いの目でもってみています」

地球温暖化については、マスメディアでは既知の事実として取り扱っていて、世界的にそれを前提に脱炭素化やSDGsなどの議論がまことしやかに行われています。 私自身は、地球温暖化については、疑いの目で見ています。 実際、地球温暖化ありきではない、との議論を展開していらしゃる識者の方も数は少ないですが存在しています。 下記に引用しました、杉山大志さんなどはその一人と思います。 引用元は失念して申し訳ありませんが、CO2に関しても削減することが良いのではなく、産業革命以来少しづつ増