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[人材育成]「言わぬが花」の人材育成


チートワード「言われてるうちが花」

上司はよく言う。言われてるうちが花って。これ言い返すと、職場で居場所なくなるし、何も教えてくれなくなるから、言われた側は黙るしかない。

職場での立場を利用した反論できないワードをチートワードって呼んでいる。前に書いた「お前のために言っている」もチートワード。

こんな風に言われたら、不快感を甘受するしか生きていけなくなる。

チートワードを使ったOJTは教育の名を騙ったイジメだと思う。ハラスメントという言葉を使わないのは教育を逸脱していると考えない人もいるからだ。僕個人としてはNGだけれど。

「言われてるうちは闇」「言ってる方は花」

上司や先輩からの説教、ネチネチした否定。改善にならぬ改善案、否定に次ぐ否定。言っている方は花だろうよ。言われてる方は闇だろうが。

共感力不足の上司(教育係)

言われた方の立場になって考えたことがないし、実際に言われたことがないのだろう。相手の立場になって考える。例えば、こう言う性格だから、きっと言われたら自信をなくすだろう、思い詰めるだろう。相手のリアルを想像することができない。

指導役としての人材にはこう言う共感力のない人間をつけてはいけない。

「上司が指導してくれてるのに甘えやがって」と言う反論

確かに指導してくれてるが、指導方法が違う。人材育成とは会社を支える人材を育てるのであって、奴隷や家畜を育てるのではない。部下を否定する指導は調教であって教育ではないのだ。

「言わぬが花」

「言ってるうちが花」とのたまう上司や教育係は「言わぬが花」を試してみるとよい。おそらくは出来ないだろう。

徹底的に部下のやりたいようにやらせてみれば良い。部下は自由に動いてくれる。それでトラブったら? それをフォローするのが先輩や上司の役目でしょうが。そこで部下が過ちに気づけば自分で直すことだろう。

気づきによる修正や成長を邪魔してるのが、「言っちゃう上司」だ。部下に共感もせずに成長を阻み、ただ自分が楽をするだけの指導をする。教わる側目線に立ってない。

もちろん、動けない部下もいる。その場合は改めてやり方を教えてやれば良い。どう動いたらいいか。自分はこう考えて動いてる。お前はどう考える? 考える余地を与えつつ、最低限仕事が行える動きを教える。あとは部下のやり方に任せればいい。

上司(教育係)は部下の成長に責任を持つ

「言わぬが花」の指導は部下の成長について、はっきりと上司や教育者が責任を持つ指導だと思う。

「言ってるうちが花」も責任を持たないとは言わない。しかし、指導として安易だし、フェアではない。部下に負担を強いるなら、上司はそれ以上のリスクを負わねばいけない。

部下の自主性を重んじながら、負荷をかけず成長を促す。

「言ってるうちが花」と言ってる上司には到底できるとは思えないが。

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