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[人材育成]指示待ち人間に誰がした?

指示待ち人間を嘆く上司

「あいつは指示待ち人間だから」「最近指示待ち人間が増えて困る」と言った上司がいる。

僕は言いたい。指示待ち人間に誰がした? と。

指示待ちは自己防衛

指示待ちはもっともリスクの少ない動き方だ。動いた結果はともかく、動くこと自体は上司の責任だからだ。

上司の誰もが自分の指示で動いた者を咎めはしない。

自分で考えて動いて、上司に怒られるよりは指示を待って動いた方がはるかにダメージは少ないのだ。

指示待ち人間を作り出したのは上司と会社

部下にだって、自分で考え行動する意欲はあるはずだ。だが、「勝手に動くな」「今は話せない」と言われ続けたらどうか。指示待ち人間にならない方がおかしい。

「勝手に動くな」と言っておきながら、指示待ち人間しか育たないことを嘆く上司と会社。どれだけ、身勝手な理屈を押し付けているか分かるだろう。

自分本位は出世すれば許されるのか?

指示待ち人間を作り出す上司・会社ほど、企業の論理を持ち出すが、会社を背負えば身勝手な理屈を押し付けることは許されるのか。

実際許されるのだが、それでは指示待ち人間の製造工場になってしまうだろう。

主体的に動く部下の育成方法
上司は部下の行動に責任を持つ

上司は部下に責任を持てばいいだけだ。「責任は俺が持つから思うようにやってみろ」「いつでもいいから、何でも相談してくれていい」この二言で、行動力のある人は最善となる行動をしてくれる。

話しかけやすい社風

部下だって、提案したいし相談したい。しかし上司が部下からの対話を一度でも拒んだら、指示待ち人間への道を突っ走っていくだろう。

同僚や上司に話しかけやすい社風が必要だ。

常に対話と会話を絶やさない。無論世間話しすぎるのはよくないが、色んな人が話すことに抵抗のない雰囲気づくりが、指示を先取りした部下の提案や行動が可能になる。

会議やカンファレンス、ミーティングでがんじがらめなど無駄の厚塗りである。

上司が勝手しない

上司の色が強いと部下は動かなくなる。「わたしが動くから」「会社として表に出せない」などなど、管理しようとする上司が管理すればするほど、指示待ち人間になる。

そう言う人に言いたい。

「中間管理職ふぜいが、いつから会社を代表するほど偉くなった?」

人は基本、主体的に動く

人は考える生き物だ。自分が最善だと思う行動を常に考えながら動く。

それでも、指示待ちになるのは上司や会社の環境によるものだ。

部下は主体的に考え、会社で生き抜くために指示待ち人間になることが最善であると選択したのだ。

上司は部下を嘆くな。そうしたのは自分の教育の賜物だ。上司や会社の反応をみて、主体的に動いたのだ。ではそれを正さねばならない。

もちろん部下ではない。自分自身と会社を変えていかねばならない。

困難だろう。だが、それが管理職というものだ。


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