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【食】四万六千日

志婦や/浅草

7月の9日10日は観音さまの功徳日。
こんな最中だから、ひとつ、お詣りをしようと、打ち合わせおわりに浅草へ。

ちょうど浅草の高座を、14時30分降りだった三朝に声をかけてみる。

当然ほおずきの市もたっていない。がらんとした、雨の境内。浅草の街が沈んでみえる。雨のせいだけだろうか。

お賽銭を入れて、手をあわせる。

さて、夏の酒場なら、やっぱり『志婦や』だろうか。ざっかけなく、水口や甲州屋でもいいが、こんなときだから、こちらから季節を迎えにいき、なにか旬のものでも口にしよう。

開店16時半、のれんがかかるのとほぼ同時。

菊正宗を温燗で二合。
つきだしの小松菜と揚げの煮浸しが旨い。

・みそ豆

まずは、みそ豆。
醤油をたらして、あとは三朝が混ぜてくれた。
必ずたのむのが、みそ豆。
味噌になる豆。大豆のこと。
葱、青海苔、芥子で。

・穴子白焼

梅雨時の魚といえば、穴子か鰯。
どちらもあったが、穴子の白焼で。

このあと、はなしに夢中になり、写真なし。
ながらみで、手仕事をしながら一杯。
もう少し飲もうと、辛子明太子を炙りで。

この店に流れる、時間が好き。


書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。