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【句】8/18 - 8/19

氷鳴る音ばかりなり秋近し

飲もうと思い、ロックアイスをぐらすに入れたまではいいのだけれど、ふと考えごとをして時間ばかりたつ。夜毎、そんな。

末筆を迷いペン置く秋近し

夜になると、その秋の気配に人恋しくなって、そうだつらつらと手紙を書こうとおもうんだけど、結ぶとまたひとりになってしまうな、と。

秋隣魚焼く家二三軒

家の中から匂う炊事の煙は、幸せそのもの。まだまだ暑さを疎いながらも、洋ではなく和食の、それも、パッと焼いてしまおうという魚の煙。そのむこうの家族。

せん無きと言い聞かせて酔う夜の秋

すべてが、そう、詮なきこと。
そう思い切るための酒。

子を叱る声のやさしさ片陰り

叱る方も、叱られる方も、いろいろと逡巡しながら。でも、肩陰りへ招き入れる、親のやさしさ。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。