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【句】8/10 - 8/12

一線をひらりとこえて夏の月

一線。こえられない一線。こえたい一線。こえちゃいけない一線。でも、こえるときって、ほんのささいなことだったり、一瞬だったり。でも、あの白い月は、やっぱり遠いな、って。

きみのいない夜さらりとあけてぼくと月

また月で。朝方の月。なにか置いていかれてしまったような。また、その不在を持て余す夜のような。そして、そのまとまらないキモチが、破調の句にちょうどいいかな、と。一人称や、字余り、荒削りで恥ずかしい感情をそのままに。

波のむこうその波のむこう夏の果て

波のむこう。雲のむこう。空のむこうに、もうすぐおわってしまう夏があるような。秋があるのではなく、夏のおわりが。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。