【食】冬きたりなば、牡蠣炒飯
牡蠣の季節が終わるのは、いつも寂しい。だけれども、季節が終わるから、また次の秋や冬が待ち遠しいわけで、寒くなってきたら、あぁ、そろそろ横浜の長者町に牡蠣炒飯を食べにいかなくちゃ。今季は何度食べられるか、なんて考えてしまうのは、くいしん坊の性としか答えようがない。もったが病と言ってもいい。
中華料理 龍鳳
一見、なんてことない中華料理屋だけど、 菜単をみれば、ああ、美味い料理を出す店だなって、すぐにピンと来るはず。なにしろ、季節の食材との組み合わせがいいんです。たとえば、牡蠣炒飯の前にたのんだのが、つぶ貝と豆苗の炒めもの。
それから皮付き焼豚と叉焼のつけあわせ、この野菜がまたよくって。ここ、この日は頼まなかったけど、やっぱり皮蛋のつけあわせもすごい。
雨のイセザキモールをながめつつ、紹興酒を舐めていると、お目当ての牡蠣炒飯。上に乗る牡蠣と、あっさりと仕上げられた炒飯と山椒の香り、どれも出過ぎない、見事なバランス。
ああ、冬がきてよかった。
この炒飯を食べると、そう思う。
中華料理 龍鳳
神奈川県横浜市中区長者町 7-112
http://ryuhou.com
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。