見出し画像

4.16 きょうおもったこと

これってすごくたのしいってこと、最近ありましたでしょうか?

昨日、母を淵野辺の東横インまで送ってきました。
淵野辺は町田のお隣の神奈川県です。

と、いうのも、母は介護施設で働いているため、通勤電車での新型コロナウィルスへの感染を避けるため、5月6日まで職場近くの淵野辺の東横インからの通勤となったからです。

実に3週間。

出がけに「本、3冊貸して」と言われたのですが、本好きの人間に5分の時間で、3冊というのが、いかに大変な作業かわかってなさすぎます。

まず、1冊目は目にとまった「いねむり先生/伊集院静」。

この本は、ついこの前も友人にすすめたのですが、その時は色川武大の「怪しい来客簿」と並行読みをすすめました。

それから小説はもう1冊「談志が死んだ/立川談四楼」。

談四楼師匠の小説は落語家が読むとひりひりします。談志師匠が亡くなったときの、あの慌しさ、亡くなるまでの師の老いとの向き合い方、その筆致の速さというのでしょうか?どの小説でもそうですが、好きなんです。

談志を入れたなら、かたや志ん朝ということで「よって たかって 古今亭志ん朝/志ん朝一門」。

座談の本ですが、名著です。
談四楼師匠の著書が、己の中の師匠との向き合い方とその葛藤ならば、こちらは志ん朝師匠のご一門、お弟子さんによる楽屋噺といったところでしょうか。

あ、楽屋噺といえば、「談志楽屋噺/立川談志」も名著です。

これで3冊なのですが、談志志ん朝は、これ、セットです、最後の1冊がつかれない本、わくわくする本、おなかがすく本ということで「LOVE 台南/佐々木千絵」。

イラストガイドブックというのでしょうか。
わたしの好きな台湾の台南、その魅力があふれあがるそのままに描かれている感じが、とても好きです。

台南関連でいえばどちらもヤマサキタツヤさんで、「オモロイ台南」「大台南見聞録」とイラストエッセイ、イラストガイドブックが、佐々木千絵さんの著書とともに素晴らしいです。

わたしが、母に選んだ本はこの4冊。
結果、1冊多くなってしまいましたが。

ひとに本を数冊選ぶのって、すごいたのしいですよ。いまの世上の状況、そのひと自身、わたし自身、いろいろとあれやこれや考えての何冊か。

しばし勝手に、あのひとになら何だろう?あいつにはどんな本かな、と考えてみたりしました。

この4冊、こうして考えると、わたしの好きなひと、ものに対して、やはり、それを大好きなひとたちが書いた本ですね。

あなたが大切なひとに送りたい1冊は、どんな本でしょうか?

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。