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怒りと希望

エシカルコンシェルジュを受講し始めて3ヶ月くらいたったのかな。もう半分以上の受講が終了していて、新しい発見の毎日です。

今回パタゴニアの環境社会部門の佐藤さんの講義を受講しました。
会社の中に環境社会部門が存在することもすごいし、パタゴニアの環境に取り組む姿勢がかっこよくて、改めて良い会社だなって感じました。

その中でも今回印象的だったのは「怒り」について。

講義の内容に直接入っていた訳ではないんですけど、すごく、すごく、心に響いたので、私のアウトプットとして書きます。

環境問題やエシカルな生活について取り組み発信していく中で、私は身近な人にうまく伝えられないジレンマを感じることが多くあります。

家族に「地球温暖化なんて気にしてるの。」「私は変わらずお肉食べるよ。」と言われたり、友達に「大変だと思うけど頑張ってね。」と言われたり。

どんなに自分が行動して伝えても、みんなが当事者であることを伝えるのは難しく、今自分が行なっていることの意味を見出せなくなることがたくさんあります。その中で「なぜ伝わらないんだろう。」「どうやったら伝わるんだろう。」と誰かに対して、そして自分に対して怒りや無力感を感じることも多々あります。

気候変動は地球上に住む全員の責任であり、全員が取り組むべき問題です。

私自身気付いたのは昨年の10月で、偉そうなことは言えないけど「どうしてもっと早く気づかなかったのか。」「ここまで気候変動が進んで間に合うのだろうか」という焦りを感じます。

誰かを変えるのは不可能。行動が変わることが奇跡。
アニマルライツセンターの代表の方がおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。私はみんなが気付くにはどうすれば良いのか、より良い世界を残すにはどうすれば良いのか、考えてしまうのです。


以前友人が「今働いている人たちは、環境問題に取り組まずに定年まで逃げ切れるかもしれないけど、本当にそれで良いのか。自分の子供が大きくなった時に、今の会社を残してあげられるのか。」と話しててすごく共感し、今でも私の中に残っています。

正直、私は今の世界を怖いと思います。
壊れていく地球、報道しないメディア、策を打たない国のトップ、何も知らずに生きている私たち。地球よりもお金が大切な世界。

こんな世界で子供を産みたいと思えない。


今回のエシカル講座の中でエシカル協会の方が「みなさんが若い時に怒っていたと聞いて安心した。」と話していました。話していたのは学生さんなのかな。

エシカル協会代表の末吉さんも様々な問題に向き合った時、笑いながらも「全部辞めちまえー!」と怒るときがあると。他の方々も、社会問題や環境問題に対しての怒りを感じた経験をたくさん話していて、すごく胸が熱くなりました。

私も本当は、怒りながら叫びたい。

心の中で、みんな気付いて、話を聞いて、知って、行動して。いつもそう思ってます。怒りや絶望、失望、そして希望。色々な感情が胸の中でぐるぐるします。

1人の行動で世界は救えるはずない。でも、1人の行動が無駄だとも思いません。みんなが力を合わせれば大きな力になる。だからこそみんなの声や行動が必要なんです。私1人では世界は救えません。

怒りから世界を救うこともできないことも、わかっています。

どんなに怒っても、焦っても、みんなの心に響かなければ何も変わらない。例えば、家族や友人、ペット、パートナー、子供、自分。守りたい何かがある時に人は変わるのかもしれません。私がどれだけ怒り焦って伝えても、それは空回りでしかなく逆効果なんですよね。わかってはいるけど、本当に難しい。

怒りは自分と向き合うための感情なのだとも思います。怒りは悪いものではなく、向き合うもの。そう思えば、自分をもっと認めてあげられる気がする。


末吉さんが様々な問題にぶつかり悩んだ時、パタゴニア創立者であるイヴォン・シュイナードさんにかけてもらった言葉。

もしあなたが活動をやめてしまったら、あなたは問題の一部になる。もしあなたが活動を続けていけば、あなたは解決の一部になれる。人っていうのは、何を言ったり思ったりではなく、何をするかでその価値が決まる。

今までは末吉さんや、SNSでフォローしている方が遠い存在に感じていたけれど、みんな「世界を良くしたい」という気持ちは一緒なんだと思ったら、なんだか泣きそうになりました。図々しいけど、それだけ仲間がいるんだと感じます。

エシカルコンシェルジュを受講していて悩むことがたくさんあるけど、救われることもたくさんあります。

オンラインだからわからないけど、日本全国にたくさんの仲間がいるんだろうなあと思い暖かい気持ちになります。


最近、友人が環境問題に興味を持ってくれたりヴィーガン料理を作ったりしています。それが私の大きな喜びであり希望です。この小さな輪を広げていきたい。小さな行動の積み重ねが本当に奇跡であり、良い社会を作っていくのだと思います。

地球のため、人のためにコミュニティやワークショップをやりたいけど、現実的ではなくまだ手が出せず。少しずつ形にしていけたら良いな。