「だから、もう眠らせてほしい」を読んで

話題の本をやっと手にして、一気に読んだ。
安楽死を題材にしているけれど、決して安楽死を肯定も否定もしていない。
緩和ケア
というものを広めたい、
知ってほしい、という気持ちがガンガン伝わってきた。
終末期医療だけではない 緩和ケア
伝わった!


以下は本からの抜粋
(ギュイーーーンと目と心に飛び込んできたところ)
↓↓↓



これまで様々な方とお会いしていて、思いのほか男性でも女性でも、自分の人生を自分で決められない人っているなって思ったんですね。どうしていいかわからないって人もたくさんいて、そういう方から相談も来るんですけど、不思議なことにそういう人ほど他人の人生は決められることが多いんです。

 いかに苦しまないで死ぬかってことが、残された人の人生に大きく反映されてしまうので、僕はなるべく楽しんで生きているように見せている。それが自分の遺す家族の生きやすさにつながるから。だから患者はなるべく苦しまないほうがいいし、医療者や家族は患者が苦しまないような後押しをしたほうがいいと思うのですよね。

 たしかに、患者側が「自分がどのように生きたいのか」というポリシーを持つことがなければ、医師によって生きる方向にむかわせられることも、死の方向に向かわせられることも、どちらもあり得ることなのだ。

そうですね。ただ、自殺をしたいという意思を示してくれれば、「あなたが死にたいほど苦しんで、追い詰められているってことを、私は知ってる」という、その証人にはなれる。

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