ゴリラのお気楽論考術3
姦しいさえずりがどこからともなく聞こえてきております。
猿人全開ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ
サンシャインゴリラ🦍です。
人間は言葉を扱う以上、言葉に慣れておかなければいけない。
発信者の言外の含みを理解したい、悪意を持って意見を吹っかける人とはどんな人か、対策したい。そんな思いで論考術を書き溜めることにした。これを見て、考えるきっかけが生まれたらゴリラ的に満足です。
前回は食べ物になぞらえた論法を紹介しましたが、今回は昔から紹介されている詭弁を紹介する。
1)循環論法
ある命題の証明において、その命題を仮定した議論を用いること。証明すべき結論を前提として用いる論法。
結論:Aさんが公表している情報は正しい。
根拠:なぜならAさんがそう言っているからだ。
結論が正しいためにはAの情報が正しい必要がありますが、Aさんの情報はこれから立証すべき結論なので根拠には全く使えない。
この論法でよく見かけたのは「殺人は悪いことだ」→「なぜなら法律で禁止されている定めがあるから」という流れ。更に「法律で禁止されている理由はもちろん殺人が悪だからである。」という根拠の根拠を重ねてしまうパターンである。
悪いものは悪いのだっていう結論ありきの論法。
思考実験的に言えば、殺人は誰それに許可を取らなくても実行に移せるが、国を治める政府からしたら、滅法都合が悪い。それはそれは治安に悪い影響を与えてしまうので実行したら、未遂になろうがあなたの身柄を拘束して自由を奪い、それなりの行政罰、刑事罰を与えますよっていうだけのことである。行政罰は正義がこちらにあろうとも、筋が通っていようがいまいが関係なく罰せられる。刑事罰は反道義的、反社会的な犯罪に対して科せられる制裁である。国からしたら【都合が】悪いから規制をかけているって考えられなくもないかなと思いました。日本では似たようなやり取りとして、大麻解禁論者と大麻規制派の論争をいの一番に思い出した。気になったら探してみて下さい。色々なことが見えてくるかもしれません。
2)同義反復
同じ意味の類語を並べて説明する。
画像は最もわかりやすいであろうANNニュースの一コマを引用しました。
結論の表現を変えて述べることは、過程を述べていない時点で意味がありません。テレビ屋さんもテロップを入れるとき、随分と苦しい思いをしたかもね。「いいのかこれで」みたいな。今になっては言わないように気をつけていますが、うっかり言いそうになることもある。「馬から落馬」とか。
3)論点のすり替え-燻製ニシンの虚偽-
ニシンの匂いに気を取られて、本来の獲物を忘れてしまう猟犬の話が、語源になっている。
https://biz-tips-collection.com/2018/11/27/conceptualskill-criticalthinking-fallacy-redherring/
論点って何を定義するのか、そこから始める。
議論の中心点が論点であり、決してブレてはいけないものである。
それをすり替えてしまい、話を脱線させるパターン。
無関係な話を持ち出す
A「Cさんは、仕事を頑張ってくれているし、成果を上げるだろう。リーダーに選出されるにふさわしい」
B「それはどうだろうか。Cさんの女性関係はルーズだからねぇ」
仕事の出来と女性関係は無関係ですよね。
1回目に話した論点ずらしと重複しますけど、燻製ニシンの虚偽っていう名前がついていることすら知らなかった。女性関係などの話は思いの外話が広まりやすく、イメージダウンとして効果がデカいので、なおのことたちが悪い論法である。対抗するにはそれとこれ因果関係ありますか?と返しましょう。
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