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身体をみるということ

「体」と「身体」同じ”カラダ”だけれどどう使い分けられるのか。

体・・・生物の頭や胴、手足などの各部分を全て合わせたもの。
魚や、昆虫、植物にも用いるこちができ、外界との接触する部分として考えたとき、生物という物質としての部分が「体」になる。

身体・・・人間の頭や胴、手足を含めた肉体、心や精神も含む主体の全体。
人間にのみ用いられ、物質としての”カラダ”と”カラダ”の内部を含めた全体を表す。

人間という一つの物体を見たとき
そこには「体」だけではなく「身体」が存在する。
つまり心と精神(魂)が一緒にある。

トレーナーという職業は、運動を筋肉や骨を見てアプローチしていると思われがちだが、そんな単純なことではないと、この仕事を続けるほどに思わされる。
尊敬する素晴らしいトレーナーの方々は脳神経学や栄養学、ホルモンや自律神経、眼科学、歯科学などあらゆる分野の知識を加味しながら、一人の人間をみている。

知識があるから引き出しが多く、様々な選択肢からアプローチを選ぶことができる。
必要であればその道のプロに依頼するという選択を取ることができる。
知識があるに越したことはない。

ただ、その根底には”心”が必要である。
なぜなら、私たちトレーナーは「体」ではなく「身体」を見ているから。

その方が何を求めてわざわざ予約をしてお金を払ってくれているのか
今日の体調は?気分は?
どんなことをしたらレッスン後に今よりハッピーを感じられるか

「身体」をみて思いやる。
その志が前提にある。


そこに知識がかけ合わさり、より良いアプローチができる。
知識は常にアップデートする必要がある。
ただ知識があってもそこに心(思いやり)がなければ良いアプローチはできない。
常に思いやる気持ちを持ち続けること。


当たり前のことだが、知識や技術を求めすぎて
大切なことを置いてきぼりにしないように備忘録として。



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