英語長文を客観的にみる

こんにちは😀

今回は私の(悪)趣味の一つである、英文分析についてお話しします。

まずはこの下の画像を見てください。


こちらは京都大学2013年度の英語長文です。

本来、この問題は下線部のみを和訳する問題ですが、本文全体を通して、分析をしてみました(まあこれは半年以上も前のものですが・・・)。

普通に読んでいるだけでは見えてこないものを、各段落ごとに「まとめて」みたものです。

こうすることの大きなメリットは、「誤魔化して読む癖を失くす」ことにあります。

英文を読んでいると、途中で何言っているかわからなくなる時があります。

一文一文を強く読み過ぎてしまうと、周りが見えなくなりがちです。

実際に私の生徒にもそういう罠にハマることが多く、読んでいて「何言っているかわからなくなる」と言うことがあります。

私はそういう人たちには、まるで森に入って「迷子になった人たち」と呼んでいます。

本来、言葉の「森」というのは、筆者(話者)の言いたいことを論理的に説明したいがために、多くの言葉を使いながらも、「道標」を立てて、読者がどの道を辿れば良いかをわかりやすく提示して、主張を展開しています。

でも、どこかで「道標」を見失ったり、森の1つの木に気になってしまって(ダジャレ)、話が逸れて理解してしまったり、主張を逃してしまうことが学生には多いんです。

だから私は、「あの柱まで頑張って走る」というマラソンのイメージを持って、「各段落ごと」に集中して読んでいます。

その際に複雑な文においては、無理に理解しようとせず、文脈に頼ることを意識しています。

よく言われる「しかし」や「そして」などのディスコースマークに注目しろと言われますが、それは「読める」人ができる技であって、できない人に対しては効果的な指導ではないと思います。

できない人はどうすればいいのか?

それは簡単です。「考える」ことです。

この考える力、つまりは理解しようとするために、落ち着いて「言葉の意味」を考えるという、初歩的なことを軽視してしまわないようにしましょう。

ただし、一文一文を考えては答えは出ません。複数の文、つまりは文脈を頼って、言葉の真意を理解することが大事です。

考える」「文脈の意識」「筆者の道標」を意識して読んでもらうために、生徒にはこの3つを強く意識させています。

そのために、「各段落」ごとに給水ポイントをおいて内容を正しく理解させ、この技術の先にある、「文章展開の予想」ができるように指導しています。

残念なことに、この技術は共通テストという「オチや主張がない」文章読解にはあまり通用しません。

しかし、国公立大の2次試験や私立入試には活用できる最強のメソッドだと思っています。

だから、私は上の画像のように文章を解析して、どんな内容を語っているのか、より多くの点数を稼ぐための工夫点として、この(悪)趣味をしています。

この力こそが、私が信じる「思考力」というものだと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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