見出し画像

「転職」とチョコレート

私は32歳の時に転職した。転職した理由の9割は嫌いな上司がいたからだ。上には媚びて、下にはキレる。そんな上司だった。それに仕事が恐ろしいほどできない人だった。息子もちょうど2歳になり、この上司の下で自分を殺しながらやっていくのは無理だと思った。もちろん転職理由で「上司が嫌いだから」なんて言えない。転職活動を開始した。毎日帰宅後、部屋にこもり「職務履歴書」を少しばかり脚色して作成した。いくつかの企業と面接まで行い、縁あって今の会社に転職した。給料も上がり、手当も増えた。我ながら見事な「転職」だった。(無論、転職後の職場でも色々ありましたが・・・)今思うと、嫌いな上司がいたから、人生がいい方向に変わった。「嫌い」という感情はものすごいパワーを生み出す。その時は嫌悪していたが、最近はその人に感謝している。その人がいい上司だったら自分の人生は変わらなかったと。これから先何があるかわからないが、自分の感情を信じて動いてみようと思う。そういえば、その上司いつもクチャクチャ音を立てながらチョコレートを食べていたなア。思い出すと身震いしてきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?