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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】5月7日(土) 44日目: Kentucky Derby

朝、夫が仕事帰りに次男を大学の寮でピックアップしてきた。

今日は Kentucky Derby の日。
夫と夫の亡き両親が競走馬のビジネスをしていた関係で、5月一週目の土曜に開催される Kentucky Derby を家で観戦するのは、我が家の定番の行事になっている。

長男は朝から割と調子が良かった。

昨晩、液体の薬を syringe(注射器)を使って長男の口に流し入れた際に、その液体の薬が気管に入ってしまった。

咳き込み、その反動でせっかく閉じかけていた気管切開の穴から液体の薬が漏れ出してしまった。
苦しそうな長男。

「ごめんね、お母さんが悪かった」
いつもは、私の失敗などに食って掛かっていた長男も
「ううん、お母さんは悪くない」
と言う。

それもあって、昨晩から長男の様子が心配だったのだが、気管切開の箇所は大丈夫らしい。
よかった。
早く閉じて欲しいのだが、一か月くらいはかかるらしい。

次男は昼過ぎに戻ってきた。

それまでベッドにいた長男も、次男が戻ってきてからリビングルームにいる時間が長くなっていた。

いつものように、二人でTVでスポーツを見ながら、あーだこーだと言っている。

次男も、元気に回復しつつある長男を見て安心してるようだ。

Kentucky Derby は一番不人気の Rich Strike がwin。
見ごたえのあるレースだった。

次男が、夜11時からTVである有料のボクシングの試合を見たいと言う。
長男も一緒に見るらしい。
有料プログラムを二人のために購入した。

長男が事故にあってから、家族で一緒にいる時間がどんなに幸せな時間なんだろう、と感じられるようになった。
それまでは、ただ時間が過ぎてる感があった。

家族が一緒にいられる時間は、どんな時でも大切にしたいと思う。

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