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お薬について(当院で実践していること他)

1,「薬を飲んでも良くなりません。」

 クリニックで診察をしていると、このような質問をよく受けます。特に当院は毎日診察しているため、休日などには他の病院がかかりつけのお子さんが、「咳・鼻などの症状が改善しない」、「前よりどんどん悪くなった」などの悩みを抱えて来院することがよくあります。少しでも当院の治療でよくなってくれればと、スタッフ一同が思っています。そのため、問診票などでこれまでの経過を詳細に伺うとともに、お薬手帳を拝見して、お薬についても質問させていただくことがあります。

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2,薬について知ってもうために当院で実践すること

 ご家族の方々は、お子さんに出された薬がどのような薬で、なぜ処方されているかの説明を受けていますか?また処方された薬をいつまで内服すれば良いのか、薬の投与の基準や、服薬終了時期に関して説明を受けていますか?おそらく、全てを説明する時間が取れるクリニックは多くないでしょう。日本のクリニックでは、診察にかけられる時間が短く、処方するお薬に関しても十分な説明ができていない現状があります。当クリニックは、このようなそれぞれの疾患について示したパンフレットや、医師以外のスタッフの家族へのサポートを通じて、お子さんのホームケアのレベルを少しでもあげられればと考えています。

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3,なぜご家族が薬について把握する必要があるのか

 お子さんのご家族の方々も、ご自身が病院を受診した時にどういった診断で、どのような理由で薬が出たかがわからずにお薬だけを渡されても、安心して薬を飲んだり、通院したりする事はできないかと思います。乳幼児のお子さんたちは、お薬に対する不安を直接口に出す事はありません。だからこそ、ご家族の大人の方がお子さんのために、処方された薬の内容を把握する必要があるのです。しかし、処方された薬の十分な説明を受けていないがために、お子さんの状態や治療方針を把握するのが大変な場合が多々あると思います。
 当院は、ご家族の方々やお子さんたちとしっかりしたコニュミケーションをとり、一緒に治療方針を考えていければと考えています。どのような病気だと考えられているのか、どのような理由で薬が処方されたのか、いつまで内服すれば良いのか、どうなったらもう一回病院を受診すればいいのかなどについて、私たちスタッフの説明が足りない場合には、クリニック内で確認していただければと思います。
 お子さんの健康を守り、安全、安心の環境で子育てをしていくためにも、少しでもご家族の方々が病気や薬に対する正しい理解を深めて、診察室の限られた時間内でお子さんの最もいい治療方針を一緒に考えていければと考えています。

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