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自己肯定感が低い人のための自己PR

■障害者雇用向け履歴書職務経歴書を添削していて

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普段からも障がいのある方の就労を応援するお仕事をする中で、一つ思うところがあるのです。それは、『皆さん自己PRと志望動機に苦戦される』ということ。

これはある意味では自然なことだと感じています。日本人は奥ゆかしいから、というだけの話ではなく、主に私がお手伝いをさせていただく精神・発達障害の方々の多くは挫折経験、失敗体験から周りの人々に叱責を受けたり、ご自身を責め続けたりして、自己肯定感が限りなく低下しているためだと思います。

多分この記事に目を通してくださっているあなたも、

「いえーい、自分大好きーーー⭐️」

というタイプとはあんまり思われたことがないのではないでしょうか。

これまでご相談させていただいた方々も同じように、ご自身のことが好きになれない、自分の良いところが見つけられない、そのために自己PRや志望動機もどこか控えめな印象を受けてきました。でも、その方々が全く強みがないかというと決してそんなことはありません。お話をよくよく聞いていくと、とても魅力的なお人柄、豊富なご経験をお持ちだったりするのです。そうした魅力や経験が、履歴書や職務経歴書という書面を通じて充分に表現されていないだけなのです。ご自身でご自分の良い所になかなか気づかない、それよりもネガティブな部分ばかりに目が向いてしまうために奥ゆかしい自己PRになっているのです。

今回の記事ではそんな、自己肯定感の低い方に向けた自己PRの書き方についてまとめていきたいと思います。

■自己肯定感が低い人のための自己PR

自己肯定感が低いから自己PRがうまくできない。じゃぁ自己肯定感を高めていこう👍・・・そう思っても1日2日で容易く上がるものではありません。だって人生を通じて「大嫌い💢」を積み重ねてきたご自分のこと、急に好きになろうと思っても好きになれるようなものではありませんよね。だからといって、じゃぁ自己肯定感が高まるまで充分に待ってから履歴書を書こう♪なんて悠長なことも言ってられません。みんな生活かかってるんだから!!

つまり、戦略としては自己肯定感を回復していくための長期的な戦略とともに、自己肯定感が低いなりにどうにかご自身の魅力が採用担当者に伝わるように書類上に落とし込むための短期的な戦略が求められているのです。以下に、その長期的な戦略と短期的戦略、そのティップスをお示ししていきます。ご自身にできそうなところから取り入れていただければ幸いです。

■長期的戦略:自己肯定感を高めるために

・自分を否定する考えのループに気づく

鬱状態にあると、ひとは「自分には価値がない」「どうせ誰からも必要とされない」といった否定的な自己評価が浮かんだり、未来について絶望的な予測をしがちです。これは脳が疲弊しているとそのような考えを自動的に生み出してしまうので、否定的な自己評価が浮かんでしまうこと自体はあなたのせいではありません。脳が疲弊しているから沸き起こってくるのです。

さらにたちの悪いことに、脳が疲弊しているとそうした否定的な自己評価が他者からの実際の評価とは異なっていたとしても素直にはそれを信じがたいし、なんならそもそも他者と交流するエネルギーも低下しているのでご自身の考えを修正してくれる他者に会うきっかけさえ稀かもしれません。

まずはご自身がそうした自己否定のループ思考に陥っている状態に気づいてください。その状態に気付いている時は、少なくとも自己否定のループから一時的に抜け出している状態です。この自己否定のループに気付いて一時的にそこから抜け出している時間を少しずつ増やしていきましょう😌

・失敗したりうまくいかない自分を許す

何か良くない結果が起こった時、ご自分のせいだと思ってしまう傾向はありませんか?そんな時、他の人たちが気にしないと言っていても、ご自分だけはずっとそのことを引きずってしまったりしていませんか?

誰しも1人で生きているわけではないので、誰にも迷惑をかけず生きている人などいません。もしあなたが誰かの失敗を許してあげたり、困っている人を助けたいと思うのであれば、あなた自身のことも許してあげて、助けてあげてください。

ひとは互いに助け合って生活しているので、思っているよりも他者の失敗にはあなたと同じくらい寛容な気持ちで受け止めてくれます。あなたのことを許してくれていないのは、他ならぬあなた自身なのではないでしょうか。。。😔

・うまくいった時には思いきり喜んで自分を大いに褒める

失敗した時には自分を責める、じゃぁうまくいった時はどうしていますか?

他の人は当たり前にできていることだ、とか褒められるほどのことではない、とか思っていらっしゃいませんか?

健康な心は健全な自己肯定感から生まれます。自己肯定感が育まれないと心の回復も難しいのです。ご自分を肯定するとは、ご自身の長所も短所も含めて受け入れること、そしてご自身を好きになることです。自分のことを好きになるには、成功体験の積み重ねやポジティブな感情の動きが必要です。この時、成功体験があってもそれをちゃんと「成功」と受け止めていないと、周りの人がいくら成功体験だと思っていてもあなた自身がそれを成功体験だと受け止めていなければ、この体験は「自分のことを好きになる」ための材料として活かされません。

ご自分のことを好きになるためには、どうしたって自分を好きになるための材料が必要になるのです。まずはこの材料を集めるためにも、日常の中で些細な成功体験からご自身のことを褒めてあげてください。

朝起きれた☀️

ご飯食べれた🍚

お散歩できた🚶‍♂️

そんな些細なことからで良いのです。

・楽しめることを楽しいと感じて取り組む

楽しいことに取り組む時、脳はドーパミンという脳内物質を作ります。これは、ただ無表情に淡々とソシャゲのガチャを引くとかイベントをこなす、という事では作られません。

ワクワク❤️ドキドキ💓

そんな気持ちの動きがある時に、はじめてドーパミンが生み出されます。

今趣味があるという方は幸運です。その趣味を楽しむためのひと工夫を凝らしてみてください。漫画や読書、映画の先の展開が気になる・・・!そんなことでも構いません。

今、エヴァンゲリオン新劇場版最終章が公開されていますね。

見に行かれました?まだ見に行っていない方、ちょっと見てみたいなぁと思いませんか?余裕があれば、是非あらかじめ予約をして当日のスケジュールを立ててみましょう。そうした事前の準備が、ドキドキワクワクを生み出します⭐️

■短期的戦略:自己PRを書くための材料を探す

自己PRとは、「応募する企業に向けたラブレター💌」でありその企業が求めている人材像にご自身がどれほどマッチした人材であるかをアピールするための場です。そのように考えてみると、自ずとやるべきことが見えてくるかもしれません。

❶企業研究から応募先の企業が求める人材像を推定する

❷自分史を整理してこれまでどんな経験をつんできたのかを明らかにする

❸自分の性格的な特徴や得意な分野を書き出してみる

❹❷と❸の中から❶に当てはまりそうな部分をピックアップする

❺❹に感情の熱量を込めてまだ見ぬ採用担当者の目に留まるようアピール

❻履歴書職務経歴書が目につくよう見やすい構成を考える

履歴書、職務経歴書を書く中で特に❺❻の部分はあまり意識されることが少ないかもしれません。想像してみてください。企業の人事部で働く採用担当者の手元には、今回の求人に応募した方々の書類がいくつも手元に置かれています。その全員とスケジュール調整をして面接する時間を設けるのは、他の業務もある中でなかなか難しい。だからまずは書類選考する。

「このたくさんの書類の中から誰に会ってみたいのか」

そんな観点から面接の時間をさく人数を絞るはずです。この時、通り一辺倒、四角四面な文書表現が担当者の目に留まるでしょうか?誰も彼も同じような文書を送って来たとしたら、採用担当者も「どの人と面接をしたら良いのか」と選ぶのに苦労します。この時、採用担当者は「我が社が求める人材にマッチしている可能性のある人に会おう」と考えるはずです。その基準は、採用担当者の手元に届いた書類の中にしか判断材料がありません。だからこそ、採用担当者の目に留まり心を響くような書類を作成する必要があります。

さて、ここで一つ質問です。文字量がぎっしり詰まった書類、時間を割いてしっかり読みたいと思うでしょうか?

言い換えれば、あなたは多忙な時間の合間を縫ってドストエフスキーの小説のような、読み込むのが困難な書類を精読することにエネルギーを費やしたいと思えますか?という質問です。(ドストエフスキーの作品自体は読み応えがありとても素晴らしいものですが、当時のロシアの背景や国柄等も把握しなければ理解が困難な書籍でもあります)

答えは、NOですよね。

パッと見て情報が目に入りやすい。どこに何が書いてあるのかが直感的に把握しやすい。そんな書類の方が採用担当者も手に取りたくなることでしょう。なので、私の添削ではそうした目に留まりやすい紙面構成にする為のデザイン的観点からの助言もさせていただいております。


もし今就職活動に励んでいらっしゃる方の中で、ご興味を持っていただけましたらお気軽にご相談くださいませ。もちろん、通常通り心理カウンセリングも行っています♪

本日も最後までご精読いただきましてありがとうございました❤️

https://sunnydayscounselingroom131514655.wordpress.com/

有資格者の心理カウンセラーが自身のうつ病経験のしくじり体験談やそこから復職にいたるまでのコツや、病気と付き合う為のノウハウを記事にしています。遠隔カウンセリングも行っておりますので、なかなか外に出るのが難しかったり直接人と会うのが苦手な方もお気軽にお問い合わせ下さい☺️