うつ病闘病記 その1
私は高校を中退するまで、基本的に虐められていた。
両親からは完璧さを求められていた。彼らの理想の外に私という結果が転がっているがゆえ、私は常に、人外のような扱いを受けていた気分だった。
両親は、子どもに対しての愛情の注ぎ方を知らなかった。自分たちがそうだったからだろうか。否、彼らは施設育ちではなく、一般家庭の育ちであるはずなのだが。
こういった経緯で、私は生まれたその日から、プレッシャーに押し潰されそうになっていた。
自己肯定感は当然の如くなく、健全な人間関係など知らないまま、高校を中退した。
中退した理由は、メンタルがぶっ壊れたから。
精神科の閉鎖病棟へは、今までで2度の入院歴がある。どちらも私は2週間程度での退院だった。私より酷い人は、見るからに酷かった。
だから、私はまだ、健康な精神を持っていて、社会復帰ができる見込みがあると考えていた。
それ自体も5年もかかってしまったけれども、できないよりはマシ。そんな世界というか、世間というか。
今までの人生を振り返って思う。今日がいちばん幸せなのだと。それくらい、私の人生には振り返るものがない。いや、振り返りたくない。
しかし、結婚の話が現実味を帯び、「私」がある意味では違った立場になることがほとんど確定している今、私の人生というものを振り返りたいと思う。