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「塾を辞めたい」と車に籠城した息子に塾の先生が・・・

5年生の9月。
習い事も生活習慣も一度決めたら自分からは「辞める」と言い出さない、
粘り強いツー太。
そのツー太が一度だけ、塾を辞めたいと言ったことがあります。

後日聞いたところによると、夏休み明けのテストの結果が悪かったこと、
学校も少年野球チームも塾も一緒に通っていたほど仲良しだった友だちが
塾を辞め、遊びの約束をしているのを見てしまったことが理由だったそうです。

その日、いつものように塾の近くまで車で送りました。
が、ツー太は車から降りません。
「塾に行きたくない。受験も辞めたい」と。

普段にない様子だったので、その日は塾を休ませようと
車にツー太を残し、塾へ欠席の連絡をしに行きました。

すると室長先生が
「僕が車へ行って、ツー太くんを説得します。
籠城して駄々をこねれば通用すると思わせてはいけないので、
何時間でも、ツー太くんが降りてくるまで僕は待ちます。
お母さんも覚悟を決めてください。」と。

そしてその言葉通り、室長先生は車まで来て、
籠城するツー太を説得しました。
「塾を辞めるにせよ、まずは車から降りてきちんと話しをしなさい」と。

結局、ツー太は1時間半後に観念し、車から降りてきました。
車から降りてきたツー太は室長先生に連れられ、二人で話をしたそうです。
詳細は分からなかったのですが、「ここで中学受験から逃げても、
高校受験もある。ここまで頑張ったのだから頑張ろう」的なことを言われたのだとか。

それ以降のツー太。
成績が下がったり、疲れたり、難しい問題にぶち当たったときに
気持ちが折れ、勉強をやりたくないモードになることは何度もありました。
が、「受験を辞める」とは一度も言ったことはありません。

そしていま現在も、隣の部屋でツー太は机に向かって、受験勉強を続けています。

この一件を他塾に子どもを通わせるママに話したところ、驚かれたことがあります。
「とても手厚い塾だね」って。

確かに、大手と言われる塾の室長先生が、いち生徒の「塾を辞めたい」の一言にそんなにも熱く、真剣に向き合ってくれたのはなぜでしょう?

もちろん、その室長先生の熱いお人柄もあると思いますが、
私たちが日頃から室長先生に小さいことでも相談していたからではないかと思うんです。
クレームや文句じゃないですよ。相談。

塾の先生って、よっぽど困っていないと相談しづらかったりしませんか?
「こんな程度で相談したらご迷惑かしら?」とか。

でも我が家は、なにか疑問点があれば、すぐに先生に相談の電話をしました。
面談も定期的にやっていただきました。
だって、自力でできないから塾に通っているんだし、先生方は受験のエキスパートなのだから。
だから困った時は遠慮せず、助けていただくことにしています。

  • 「字が雑なんですけれど、どうしたらいいですか?」

  • 「めんどくさがって式を書かないのですが、どう声かけをしたらいいですか?」

  • 「複雑な問題になるとすぐに諦めるのですが声をかけていただけませんか?」

などなど。
普段からそういう小さなやり取りの積み重ねがあったから、ある日突然、「辞める」と言い出したツー太に真正面から向き合ってくれたんじゃないかと思います。

塾選び。
合格実績が重視されがちだけれど、塾の先生との相性や信頼関係が築けるかどうかが我が家にとっては大事な要素の一つです。

受験本番まであと2ヶ月弱。
いまも相変わらず塾の先生に相談し、助けてもらっています。
この時期になってますます、塾の先生の存在、信頼関係が心からありがたく感じている今日このごろです。

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