《黒魔術の秘儀》って何に使うの?【遊戯王マスターデュエル】
序文
皆さん、こんばんは。
先日【ブラック・マジシャン】でダイヤ1に到達し、若干燃え尽き症候群みたいになってる今日この頃ですが、ふと、今までのブラマジ紹介記事であまり触れてこなかった項目があったことを思い出して、筆を執りました。
それは、このカード。
《黒魔術の秘儀》の運用法についてです。
というのも、過去の解説記事で散々言ってきましたが【ブラック・マジシャン】の基本的なコンセプトは《黒の魔導陣》と《永遠の魂》からなるボード・コントロールにあります。
そのため、筆者はこのカードをサブギミック(デッキに必須というわけではないカード)として扱っており、あまりこのカードを中心とした話は今までしてきませんでした。そもそもこのカード使い始めたの比較的最近の話だし
ただ、このカード、使えば使うほど味が出るタイプというか、とりあえずデッキに1枚刺しておくだけでプレイの幅がぐんと広がる1枚なので、一度は真面目に紹介しておくのも悪くないかなーと思いました。
ちょっとした箸休め回です。
初見の皆様はどうぞ、ちゃんとしたブラマジ解説記事や対環境デッキ用に調整した記録などが残っているので、そちらの方から見ていってください。
効果の確認
まずは、改めて効果の方を確認してみましょう。
ざっくり言うと《ブラマジ》または《ブラマジガール》絡みの融合召喚を行える速攻魔法です。
儀式召喚するモードもありますが、こちらは基本使わないので覚えなくていいです。
そして、当然と言えば当然ですが、テキストの中に《ブラック・マジシャン》の文言を含んでいるカードのため、《マジシャンズ・ロッド》をはじめとする"ブラック・マジシャン"サポートの恩恵を受けられます。
……と、ここまでは"シャドール"の《神の写し身との接触》のようなテーマ専用融合魔法といった具合なんですが、このカード、実は1点だけ、この手のカードとしては比較的珍しい性質を持っています。
それは、融合先を指定していない点。
例えば、先ほども名前を出した《神の写し身との接触》は以下のようなテキストになっています。
しかし《黒魔術の秘儀》の方をよく見ると、
素材に《ブラック・マジシャン》師弟を要求していますが、融合召喚するモンスターの制約は一切ありません。
そのため、融合素材に闇属性を指定する《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》や、単にカード名の異なるモンスター3体を要求する《ガーディアン・キマイラ》なども、このカードで融合召喚が可能というわけです。
しかも、《ブラック・マジシャン》は闇属性/魔法使い族/通常モンスターと融合素材にしやすそうなステータスをしているため、呼び出せる融合モンスターは他と比べ物にならないほど多彩です。
このへんは話し始めるときりがないので止めておきますが、気になった方はぜひ各々で調べてみてください。
相性のいい融合モンスター
ここからは《黒魔術の秘儀》で呼び出す融合モンスターの紹介。
まずはこのカード。
《ブラック・マジシャン》+魔法使い族モンスターで融合召喚できるため【ブラック・マジシャン】デッキでは一番使用率の高い融合モンスターだと思います。
①の効果は魔法/罠を使用した時に1枚ドローするというもの。
この効果は相手ターンにも使え、また、場で既に表側になっている《永遠の魂》などの効果をトリガーした場合でも発動できるため、相手ターン中に《永遠の魂》と《黒の魔導陣》のコンボを決めつつ1枚ドローという芸当も可能です。
また、ドローしたカードが魔法/罠だったら即座にセット可能(しかもそのターンに発動可能)というおまけ効果も備えており、これも《魂のしもべ》や《黒の魔導陣》などでデッキトップを操作する動きと併せて使うことで、なかなか面白い挙動が可能になります。
少し難しいプレイになるので、慣れないうちは無視していいやつですけどね。
そして②の効果は、このカードが破壊された時に《ブラック・マジシャン》師弟を呼び出すというもの。
自分の《永遠の魂》が破壊された時の盤面リカバリーとして使える効果ですが、注意点として、この②効果は自分のデッキに《ブラック・マジシャン・ガール》を採用していなければ誘発しません。
そのため、《黒魔術の秘儀》を採用する時は必ず《ブラック・マジシャン・ガール》を1枚デッキに忍ばせておきましょう。
《ブラック・マジシャン》と《イリュージョン・オブ・カオス》で融合召喚できるモンスター。
【ブラック・マジシャン】デッキのフィニッシャーの1枚で、主に自分バトルフェイズ中に融合召喚して①効果からの連続攻撃を決めたい時に使います。
その①効果は墓地の光属性または闇属性のモンスター1体を特殊召喚するというもの。
シンプルに《ブラック・マジシャン》を出して5500打点を確保する動きが強いです。
もし仮に、相手の場に何もなく、場の《ブラック・マジシャン》の直接攻撃が1度でも通れば、そこから《黒魔術の秘儀》で《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》融合召喚→墓地の《ブラック・マジシャン》蘇生→連続攻撃で2500+3000+2500=8000と、相手のライフポイントを削りきれるので。
また、相手の場にモンスターが残っている場合でも、このカードの②効果を使えば、それを一掃することが出来ます。
用意するのが難しそうな光属性モンスターも《マジシャンズ・ロッド》か《マジシャンズ・ソウルズ》を《聖魔の乙女アルテミス》に変換することで確保できるので、見た目以上に手軽に扱える効果ですね。
③の破壊時魔法回収効果はあまり使わないですが、少なくとも《黒魔術の秘儀》は回収できるので、覚えておくとたまにいいことあるかもって感じです。
《ブラック・マジシャン》とドラゴン族モンスターで融合召喚できるカード。
ドラゴン族モンスターの確保は主に場の《ブラック・マジシャン》を《星杯竜イムドゥーク》に変換することで行います。
他にも《烙印融合》を採用した【烙印ブラマジ】では《アルバスの落胤》や《烙印竜アルビオン》などがドラゴン族なので、それら絡みで融合召喚することも可能ですが、今回は《黒魔術の秘儀》の話なので深くは語りません。
で、その効果はというと、自身を《ブラック・マジシャン》として扱う効果と、自分の魔法/罠カードに強力な耐性を付与する2つの効果を持っています。
その中でもやはり特筆すべきは《永遠の魂》との抜群すぎるシナジーでしょうね。
《竜騎士ブラック・マジシャン》が《永遠の魂》を守り、《永遠の魂》が《竜騎士ブラック・マジシャン》に強固な耐性を付与するという、単純ながらも強力な破壊耐性。おまけに《永遠の魂》で《竜騎士ブラック・マジシャン》を蘇生することも可能です。
効果耐性が日常茶飯事となった現代遊戯王でも、流石にここまで強力なものはそう多くありません。
また、そもそもの話、【ブラック・マジシャン】デッキは《黒の魔導陣》+《永遠の魂》のホットラインを《ハーピィの羽根帚》などで一斉に除去されるのが辛いので、そこをケアできるのも見逃せない長所です。
……と、ここまで語るとかなり有能なカードに思えますが、その代わり、融合召喚の難易度は決して簡単ではありません。
《黒魔術の秘儀》による融合は普通の手札融合なので手札消費がそれなりに辛いですし、一度《マジシャンズ・ソウルズ》などで《ブラック・マジシャン》を場に出してから、それを《星杯竜イムドゥーク》に変換するという手順も若干回りくどいです。
それでも、相応のリターンを得られるカードでもあるので、常に採用圏内にあることには違いないですが。
ちなみに、これは余談であり、空想で終わった話でもありますが、かつて筆者はこのカードに《ユニオン・キャリアー》で《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を装備させるデッキを組もうとしたことがありました。
当時はまだデッキの安定剤として必須な《イリュージョン・オブ・カオス》が実装前だった上、その実装より前に《ユニオン・キャリアー》が禁止カードになってしまったのでお蔵入りになってしまったネタですが、もしできたら凶悪なコンボになっていただろうなーと思います。
おのれスプライト……
《黒魔術の秘儀》が速攻魔法であることを最大限生かせる汎用融合モンスター。
相手ターン中に融合召喚して雑に盤面を荒らすのもよし、自分ターン中に出して突破口を開くもよし。とにかく戦況への対応力が凄まじい1枚ですね。
このへんから段々と採用率の低いカードになっていきます。
まずは《ガーディアン・キマイラ》の登場でお株を奪われてしまった汎用融合モンスター筆頭。
といっても、雑に出せるアタッカーとしては十分な性能なので、《超融合》などとの兼ね合いで採用するのは普通にありだと思います。
《竜騎士ブラック・マジシャン》と同条件で出せて、こちらの方がフィニッシャーたりえる……というのが少し前までの印象だったんですが、フィニッシャーとしてより強い《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》の登場でお株を奪われてしまった感がある1枚。
墓地の魔法カードをメタる必要性が生まれた時にワンチャン?
どちらかというと《超融合》絡みで使うカードですが、何かしらの戦士族カードを採用している場合はワンチャンありかも?
《ブラック・マジシャン》絡みの融合と言えば昔はこれでした。
昔の話です。
ちなみに、これ以外にも『遊戯王マスターデュエル』上に実装されていないカードで優秀そうな融合モンスターが2体ほどいます。
1枚目は、日本未発売のカード《Garura, Wings of Resonant Life》です。
無いも同然の素材縛りにしては汎用性の高い効果を持っており、その上《超融合》適正も高いです。
そして、もう1枚は《ウィッチクラフト・バイスマスター》。
"ウィッチクラフト"モンスターを併せて採用する必要はありますが、効果の誘発条件を《マジシャンズ・ロッド》や《黒の魔導陣》などでクリアできるため、使いこなせれば面白そうな挙動をしてくれそうな1枚です。
今回の話の本題からは逸れますが《円融魔法》で融合召喚できる点も見逃せませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
箸休めと言いつつ、しっかり5千文字は越えてしまいましたが、書けてしまったものは仕方ありません。
それに、いろんな意味で蛇足感の強い記事になってしまいましたが、まぁ、たまにはこんな日があってもいいよねってことで。
それでは、また。
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