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Create Cat☆彡☆彡☆#45

第四十五話 置いてきたもの

 エンピツとクレヨンはドンガラガッシャンと聞こえた震源ならぬ音源に向かった。するとそこにはタンスの下敷きでのびているジマがいた。助けなくてはと思うエンピツとクレヨンだった。が、エンピツは最近同じような事が起きた気がするが、思い出さないことにした。

10分後

ジマは救出され、エンピツ達が話を聞こうとしたが、先にジマが
「このままでは危ない!」
と言い出した。エンピツ達は何が言いたいのかが分からない表情をしたが、構わずジマは続ける。
「オレは日なたでゴロゴロしてたんだ。すると、成猫大人のネコ三匹分の高さより少し低い、猿みたいな奴が立っていたんだ。猿みたいなのにオレ達の言葉を理解して喋りかけてきたんだ。『見つけた。』って。」

そこまで言うとジマは身震いした。クレヨンは質問をする。
「どうしてここに来れたんだ」
「テレポートしたんだ。おまえ達を描いたら引き寄せられる性質を使って。」
 ジマが自慢げな顔をしている。我ながら天才だと思っているように。
 そこにエンピツが不安ながら質問する。
「それで、その…僕らの似顔絵を描いた紙はどこにあるんだ?」
と、すると部屋が一瞬で静かになった。そして扉があいた音がした。

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